7月24日アテネパラリンピック、マラソンで「金」を目指す高橋勇市さんの壮行会開かれる。 7月24日(土)に高橋勇市さんのアテネパラリンピック出場の壮行会が国立競技場内「メトロ」において100名近い人を集めて盛大に開かれました。 篠原監督の乾杯の挨拶や沢山の方から激励やお祝いの言葉を頂戴いたしました。 その全部を紙上に再現することは出来ませんの主催者側を代表しての酒井健雄さんの挨拶、祝電やメッセージ、 吉木稔朗さんの作詞作曲の「You are Number One」を紹介させていただきます。
【呼びかけ人代表 酒井健雄さんのご挨拶】 高橋勇市さんのアテネパラリンピック壮行会の呼びかけ人の一人になっています「酒井」といいます。 アトミクラブに所属しています。 もうご存知だとは思いますが、9月にアテネで行われるパラリンピックに、高橋さんは日本代表として、 10000m、5000m、マラソンと3種目に出場します。 とりわけマラソンではメダルの期待がかかっています。 一人でも多くの方の声援を背にアテネの町を駆け抜けていただきたいとの思いから壮行会を企画させていただきました。 全国各地から大勢の方に参加いただき高橋さん初め呼びかけ人一同大変うれしく思っています。 私も高橋さんの伴走をさせていただいていますので、その辺のエピソードを紹介しながら激励の言葉とさせていただこうと思います。 いつも、勇市の勇をとって勇ちゃんと呼んでいるのでここからは勇ちゃんと呼ばせていただきます。 昨年の秋から、2時間40分を切ることを目標にマラソンを走ってきました。 新潟マラソン、福知山マラソン、年が明けて勝田マラソンと挑戦しました。 実力は備わっていたのですが、今一歩のところで40分切がお預けになっていました。 そこで迎えたのが3月の荒川マラソンでした。永見さん、神原さん、中澤修平さん、そして私とつないで伴走をしました。 私のところに来たときは40分が切れるかどうかぎりぎりのところでした。頑張れば40分が切れることが分かった後の勇ちゃんの 走りにはすさまじいものがありました。 ラストの3kを1kあたり3分30秒ぐらいで走ったのではないかと思います。 そこで40人ぐらいは抜きました。回りのランナーがまるで歩いているように見えたのを今でも覚えています。 勇ちゃんの最後の最後の頑張りには目を見張るものがあります。その結果念願の40分を切ることができました。 その喜びの声は「来年は別府大分マラソンに出るぞ」というものでした。 その後4月に霞ヶ浦マラソンを走りました。常本さん、篠原聡さん、神原さん、永見さんとつないで伴走をしました。 私は11k、30k、40kで応援しました。当日は非常に暑い日で日陰を選んで応援しました。 前半は上り下りの坂があって後半は比較的平坦でというまるでアテネのようなコースです。 最初の10kを36分30秒ぐらいで入ったのではないかと思います。 小森コーポレーションの選手が段突で抜け出して旭化成の佐々が続いてアトミの大滝さんたちの集団が続いて、 その後すぐに勇ちゃんが来ました。 私はああこれでは後半つぶれると心配しました。そして30k地点に移動し勇ちゃんを待ち構えまし た。思ったよりも元気で、1時間51分30秒ぐらいで通過しました。 しかし足取りはかなり重くなっていたのでこれからの12kが心配でした。 その後40k地点に移動しました、これまた思ったよりも元気でさらにゴールに向かってスピード上げて2時間27分の記録を作ることができました。 この荒川と霞ヶ浦の様子を見て私は、アテネでの金メダルは間違いなしと確信しました。 皆さんも安心して見ていて大丈夫だと思います。 次に昨年10月の新潟マラソンでの話をさせていただきます。 前日大挙して本日も見えられています棟方さんの家に宿泊させていただいて参加しました。 そのときは篠原聡さん、私、永見さんと伴走しました。私のところに来たときは何とか40分が切れるかなというタイムでした。 10人ぐらいの集団で来たのですがその集団の人は40分を切ってゴールしていました。 25kぐらいにきたときに勇ちゃんがトイレというではありませんか。大か小かと聞くと大だといいます。少し待ってという ともう待てない草むらでもといいます。数百m走って運良く簡易トイレを見つけ、あと300,200,100,50、と声をかけながら走って駆け込みました。 1分ぐらい待ってまだかと聞くともう少しといいます。結局ドアが閉まって出てくるまでちょうど2分が経過しました。 前後を考慮すると2分30秒はロスしたと思います。何でこんな話をするかというと、前日まで絶好調で仕上げていても、 水と食べ物が違うアテネで、そしてまったく別の生活環境の中で、万が一にでも腹を壊わすようなことがあったら勝てるレースも勝てなくなってしまいます。 勇ちゃんにはこの点にも注意してもらいたいと思っています。 そして最後にもうひとつ、マラソンを走っていて苦しくなって思い出すのは必ず厳しい練習をしたときなどです。 勇ちゃんの仕事先は、今はアイティフロンティア、その前は小山西病院です。 その前は健康ランドで、ギャラがいいということで深夜の仕事をしていました。 日曜日の大会に参加するのに2時間ぐらいの睡眠で参加していました。 通常では考えられないことです。もしマラソンの途中で苦しくなったら、 こんなにがんばって練習してきたことを無駄にしないようにと考えて頑張っていただきたいと思います。 実力は十分、後は当日の体調に気をつけて、もし苦しくなったら今までの厳しい練習と本日お集まりいただいた皆さんの声援を思い浮かべて頑張っていただきたいと考えています。 簡単ではありますが、私からの激励の言葉とさせていただきます。
【祝電】
【応援メッセージ】
【当日流れた吉木さん作詞作曲の高橋勇市応援歌】 「You are Number One」 吉木稔朗作詞作曲
位置について 一瞬の静けさ 緊張が走る
愛する人のために走れ We are hands We are eyes
君に続く者のため走れ We are hands We are eyes
7月24日の「高橋勇市さんの壮行会」にご出席くださった方、またカンパやメッセージを寄せていただいた皆様、 どうもありがとうございました。 おかげさまで24日の会は高橋勇市さんに対する励ましや感動のご挨拶、祝電、メッセージが相次ぎ、 ギターやエレクトーンの演奏などで会場も楽しい雰囲気の中、盛況のうちに無事終了することができました。 これで高橋選手はアテネに照準を絞って本格的なトレーニングに励めるものと思います。 アテネパラリンピックのマラソンまであと20日あまり、さらに皆様の応援を頂けますようよろしくお願いいたします。
壮行会実行委員会一同
壮行会にご出席いただきました皆様、また資金援助いただきました皆様、心温まる祝電やメーセージいただいた皆様、 このたびはほんとうに有り難うございました。 皆様からの寄付金はアテネへむけての練習環境作りなどに大切に使わせてもらっております。 アテネでは自分の持てる限りの力を発揮して、皆様の期待に応えられるよう、伴走者とともに頑張ってまいりますので、 今後とも応援宜しくお願いします。
高橋 勇市
出場予定は
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