アトミクラブ
佐渡トライアスロン日本選手権
シドニー在住 奥田庸子さん

期  日:2000年9月3日 (日)
参加人数:日本選手権 女子13名

Swim 2km 35分06秒 9位
Bike 106km 3時間15分43秒 2位
Run 25km 1時間58分50秒 5位
Total - 5時間49分49秒 5位

 大会前日、台風の接近から海は荒れ波が高くサーファー達が波乗りを楽しんでいる。宿泊先の弁天荘に夜になって電話があり「明日はSwim2kmを別の会場で行います」と、連絡が入った。ハードコンディションの方が私には有利だろう・・・ そんな事を考えながら眠りについた。

 「あと15分でバスが出発します。それまでにバイクとランのセッティングを済ませて下さい」朝5時、レース会場に着いたと同時に脈が一気に上がった。まぁ、ウォーミングアップとしよう、と言いたいところだけれど本当はかなりパニック状態だった。 Swimは波のない漁港で行われた。日本のSwimレベルは高くない。そう思ってスタートをした私は200mも行かないうちに皆においていかれた。「そ、そんなはずはない。きっとみんな後半おちてくるさ」

 トランジション・エリアに戻りSwimのタイム差順にBikeへと。トップの井上由佳子さんから7分差!! 「先は長い」そう自分に言い聞かせながら、スタートを待つ。 北海道のニセコでリバートレーニングと名づけて何度も行ったトランジション・トレーニング。その成果あってBikeに飛び乗ったと同時に「あの人 上手!」との歓声が。 木が斜めになるほどの向かい風。私はドロップバーを握り締め、頭を低く膝を抱えるようにして(私のイメージでは、そうだけれど実際はそれほどでも・・)ひたすらペダルを扱ぐ。今回始めてSHIMANO・WH7700のホイールをレースで使った。苦手としていた向かい風にも扱ぎ足が軽い。 「抜けないなら抜かないの!」集団の中で抜きつ抜かれつを、繰り返していた私に堀陽子さんから怒りの声が・・・す、すみません。 今までBikeでは、なるべく順位を落とさないようにし、そしてランに足を残すようにしていた。けれども今回は後先考えずBikeを扱いだ。一つでも前に、そうしているうちにトータル女子5人を抜き4位でBikeを終えた。応援していてくれた友人そして私自身、Bikeでこれだけ順位を上げたことに驚いた。

 Runは私の得意種目、と思ったところで苦しい時の助けになるのも、ほんの一瞬。トライアスロンレース5回目にして「後半は歩くかもしれない」と思わずにはいられないほどきついレースとなった。一度は堀さんを抜いたもののラスト5km辺りで抜き返され結局2分差をつけられる事に。

 こうして終わった私の始めての日本選手権。トップの志垣さんから13分46秒差で5位に終わった。ゴール後は終わった事への喜びと、まだまだ自分のレベルが低いということを痛感した。そう「まだまだ」である。これからシドニーでトレーニングを積み直し、来年また出直してきます。

順位 氏名 総合記録 スイム バイク ラン
1 志垣 めぐみ 5:36:03 0:30:03 3:21:33 1:44:27
2 千葉 ちはる 5:37:57 0:29:04 3:18:14 1:50:39
3 山倉 紀子 5:42:09 0:29:59 3:20:09 1:52:01
4 堀  陽子 5:47:55 0:36:01 3:14:56 1:56:58
5 奥田 庸子 5:49:49 0:35:06 3:15:53 1:58:50
6 井上 由佳子 5:56:27 0:28:09 3:23:45 2:04:33
7 林  佐知子 5:59:52 0:32:21 3:23:55 2:04:06
8 宮崎 康子 6:08:43 0:30:10 3:39:04 1:59:29
9 児島 幸 6:17:07 0:36:27 3:31:57 2:08:43
10 小西 雅美 6:19:47 0:41:46 3:34:31 2:03:30
11 天野 円 6:22:31 0:30:29 3:46:51 2:05:11
12 鈴木 貴理代 6:28:10 0:39:20 3:29:05 2:19:45


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