期 日:2000年9月3日 (日)
大会前日、台風の接近から海は荒れ波が高くサーファー達が波乗りを楽しんでいる。宿泊先の弁天荘に夜になって電話があり「明日はSwim2kmを別の会場で行います」と、連絡が入った。ハードコンディションの方が私には有利だろう・・・ そんな事を考えながら眠りについた。 「あと15分でバスが出発します。それまでにバイクとランのセッティングを済ませて下さい」朝5時、レース会場に着いたと同時に脈が一気に上がった。まぁ、ウォーミングアップとしよう、と言いたいところだけれど本当はかなりパニック状態だった。 Swimは波のない漁港で行われた。日本のSwimレベルは高くない。そう思ってスタートをした私は200mも行かないうちに皆においていかれた。「そ、そんなはずはない。きっとみんな後半おちてくるさ」 トランジション・エリアに戻りSwimのタイム差順にBikeへと。トップの井上由佳子さんから7分差!! 「先は長い」そう自分に言い聞かせながら、スタートを待つ。 北海道のニセコでリバートレーニングと名づけて何度も行ったトランジション・トレーニング。その成果あってBikeに飛び乗ったと同時に「あの人 上手!」との歓声が。 木が斜めになるほどの向かい風。私はドロップバーを握り締め、頭を低く膝を抱えるようにして(私のイメージでは、そうだけれど実際はそれほどでも・・)ひたすらペダルを扱ぐ。今回始めてSHIMANO・WH7700のホイールをレースで使った。苦手としていた向かい風にも扱ぎ足が軽い。 「抜けないなら抜かないの!」集団の中で抜きつ抜かれつを、繰り返していた私に堀陽子さんから怒りの声が・・・す、すみません。 今までBikeでは、なるべく順位を落とさないようにし、そしてランに足を残すようにしていた。けれども今回は後先考えずBikeを扱いだ。一つでも前に、そうしているうちにトータル女子5人を抜き4位でBikeを終えた。応援していてくれた友人そして私自身、Bikeでこれだけ順位を上げたことに驚いた。 Runは私の得意種目、と思ったところで苦しい時の助けになるのも、ほんの一瞬。トライアスロンレース5回目にして「後半は歩くかもしれない」と思わずにはいられないほどきついレースとなった。一度は堀さんを抜いたもののラスト5km辺りで抜き返され結局2分差をつけられる事に。 こうして終わった私の始めての日本選手権。トップの志垣さんから13分46秒差で5位に終わった。ゴール後は終わった事への喜びと、まだまだ自分のレベルが低いということを痛感した。そう「まだまだ」である。これからシドニーでトレーニングを積み直し、来年また出直してきます。
|