アトミクラブ
アトミクラブと遭遇して!
東海大学教授 宇佐美先生

 2000年もあとわずかの日数となり、21世紀をアトミの皆さんと迎えることの機会を共有でき、心より感謝している今日この頃です。 私は、競技者ランナーの経験が出来、あの必死な走りにも魅力を感ずるものですが、ここに来て、「ジョガー」の味わいにも大変な感動を見 ることが出来る経験は、まるでカルチャー・ンョックにも思えるほどです。

 つまり、単純に走るだけの行為が、その目的や体力そして意識によってこうも心身への影響を与えるとは思いも寄りませんでした。競技者の 段階ではそうした考えは到達しません。競技者の思いは意外と狭く、誰しもが目的はただ一つ「勝つこと!」しか許されないものです。「参 加することに意義がある」「セカンド・ウインナー(準優勝者)」「トレーニングのプロセスが大切で、重要である」などは、教育的環境に あって始めて意味あるものであって、競技者は勝てないときには、「空しさ」「虚脱感」といった放心状態が想像されるのであります。そう した領域と比較すると「ジヨガー」としての走りの世界は、「走りを自分の力量の中で楽しむ」ことは大変に幸福感が持て、そしてこのこと を実感出来ていることは、感激の毎日であります。解ってもらえるかな!?

 アトミクラブのメンバーは、「人(ひと)」という文字の通り、メンバー各自が支えあって会を運営して、ここまでやってこられたものと感 じました。是非これからも「人と比べない人生、人と比べない走り」を提言させていただき、これを自ら実践しますので、これからも何卒よ ろしくお願いします。

宇佐美彰朗(東海大学体育学部)


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