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ホノルルマラソン完走記 篠原昭二さん |
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ついに憧れのホノルルを走りました。ハワイ入りしてから体調が悪く、不安な中でのスタートになりました。
最初から体も動かず、25キロですでにフラフラ、最後までもつか絶望的な気持ちでした。
32キロ付近で、美貌の美しいフォームの日本人女性に並ばれたと思ったら、松田千枝さんでした。
「千枝さん、先に行ってください。」と言うと「篠原さん、大丈夫ですよ。
いっしょに行きましょう。」と天使のような優しい言葉をかけていただき、せめて1キロでもつかねばと思い、
その後は二人で並走、不思議なことに、二人の前後にポッカリと空間ができて近くにランナーはいなかったのです。
ゴールまで約10キロあまりを千枝さんと励ましあい(ほとんど自分が励まされていましたが)、スポンジや給水を渡し合ったり、苦しさを忘れて幸せを感じながら走りました。
大挙すれ違う後続の日本人ランナーからは「千枝さ〜ん!」の喝采の嵐。さすが知名度抜群ですね。
「篠原さ〜ん」という声も一人ぐらいはありました?フィニッシュラインへの花道は千枝さんにお願いして、二人で手をつないで、恋人気分で(厚かましい?ですね。ごめんなさい。)歓喜のゴール。
東京国際の千枝さんと玲さんのようでした。
「憧れの千枝さんと二人同時にゴールできるなんて自分はなんて幸せ者なんだろう、夢じゃないか?」と頬をつねったら痛かったです。
有森裕子さんにも握手で出迎えを受け、タイムは過去ワーストながらも最高の思い出深いゴールとなりました。
千枝さんもハワイ入りしてから体調不良に悩まされていたそうです。
以前に千枝さんがよく「マラソンは記録、完走も大事だけれど、本当に大切なのは歓走です
よ。一緒に練習してきた仲間や沿道で声援を送ってくれる方に感謝して走りましょう。
ゴールしたらがんばった自分をほめてあげましょう。」とおっしゃっていましたが、
今回、あらためてその言葉の意味がよくわかりました。
自分にとって偉大な永遠の憧れ、松田千枝さん、今回のレースで千枝さんは走りながら自分に「歓走」の持つ意味の素晴らしさを教えてくださいました。
ありがとうございました。これを読んでくださった方々、長々とすみません。
海外マラソン10回連続サブスリーの夢は残念ながら断たれましたが、もっと大切なことを今回学びました。
またあらたなスタートラインに立った気持ちです。
ホノルルマラソンに関する情報をいただいたアトミの皆様、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
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