アトミクラブ
わたしの「東京女子マラソン」出場体験記
題「恵子の夢は東京にひらく」 語り 飯沼恵子さん

 今から思うと…

…高島平から始まって、たたみこむようにパタパタと「国際女子マラソン」に出場できるようになるなんて、今から思うと夢のようでほんとう に自分でもびっくりしているんです。 7月末ごろは、右ひざの痛みと腫れに悩まされ、この2ヶ月間はほとんど走れず、近くの公園をゆっく りJogするのが精一杯。「国際女子」なんて夢のゆめでした。10月17日からまじめに走って1ヶ月で275k位かなぁ〜。出場までの間の レースは東日本駅伝(5k)とか、手賀沼マラソン(ハーフ)とか、それに皇居の練習で6周を1回だけ走ったぐらい。でも少しの不安もあり ませんでした。去年のこの大会の「東京女子」でアトミのメンバーを応援していて直美(奥村)ちゃんのニコニコ走っている姿が目に焼きつい ていて、もし、出れるようになったら、あんな感じでいこうと決めていたんです。それに何といっても、いつも仲良く走っている松田玲ちゃん も一緒だし、とにかくゴールできればいいなぁ〜。二人でそんなふうに思いながら、たまに「たのしいねぇ、うれしいねぇ〜」と声を掛け合い ながら走りました。

 みなさんの応援がほんとうにうれしかったの…

 みなさんの応援がほとんど途切れずにあったのも気分転換ができ、とても心強よかったです。中でも金塚順子さんの張りのある大きな声がい まも耳にのこります。また、聞き覚えのある大きな声が聞こえたと思ったら、なんと!その声の持ち主は山川さん。「リズムッ、リズムッ〜」 と声をかけてくれ、脇の歩道を一緒に走ってくれたのが印象にに残りました。…私の心の彼氏(ごめんねぇ、わたしねぇ、ステキな男の人だと すぐ彼氏と思ってしまうの)だと思っていた人が思いもしないところで応援してくれていたのには、とても勇気が湧いたしラッキーでした。…

 わたしのユニホーム姿どうだったぁ…

 ところでこの日のためのおNeWのUniform、黄色でピンクの[アトミクラブ]どうだった〜?私は迷わずそれに決めて、とても気に 入っています。でも、ひとつだけ、少し生地が厚かったかなぁとも思いました。あの下には、袴田さんから、前にいただいたブラ(なぜか大会 のときにはいつもつけている)をつけ、目もとのサングラスは妹からの借り物をつけていました。いつも使っているものは直前にどこかに置き 忘れ急きょ借りたものです。(私は日差しの照り返しに弱くてつらいのでよくメガネを掛けます。)ねえ−、私って、なんだかさ〜、いつも人 からのGiftいただいてる感じに思わない?

 パーティー会場は華やかでステキな世界 料理もバッチリでした

 その後のパーティーは、男子と違いとても華やか。ドレスを着ている人もいるしネ。わたしなど危うくジャージーで出るところだったの。幸 い前の日に明美(山田)ちゃんや晴美(能登)ちゃんと会うことができ、パーティーの情報を事前に聞いたお陰でスカートとセーターを持って 出席したの。会場に出てビックリしたのは皆さんとってもきれいだったこと。レースのときはランパン、ランシャツ姿、ほとんど男性化してい る風貌もこの会場ではさすが女性、全然違う人かと思えるような人もいたの。
 私は、もう、とにかくおなかがすいて、すいてテーブルにおいてあるものはを次から次ぎへと手 が伸びていき、キツくなるくらい食べることができたの(いろいろ持ってきてくれる人がいたので す)。同じテーブルには中国選手が一緒でした。スタートは好調だったのに最後は甘いものが食べ ることができなかったのが残念です。パーティーも終わりに近づき会場が明るくなると真ん中に飾 られている大きな花束はアッという間になくなり始めていました。持って帰って記念の押し花にす るのかな?まるで結婚式の2次会のような楽しいパーティーでした。  エゴロワさんは大人気。いつもいつも写真に撮られていて少し気の毒。彼女はアメリカに移ってか らはとても綺麗になりとても可愛らしい女性なの。もちろん千枝さんの周りも人だかり。ゴールド のドレスにつつまれ、とても走っている人には見えませんでしたよ。 このあとダーリンと2人で上野のバーに行きシャンペンで乾杯のし直し。ところがまたまた驚きと 緊張!な、なんと宇佐美先生がその店の隣りのテーブルにTV関係の人たちととても楽しそうに話 しながらいるではありませんか。思わず隣りの話に耳がダンボ状態。

 来年もヨロシクね

 スタートしてから5、10kと刻み42・195kを東京のメインストリートに美しい花を咲かせて、女性たちが走る「国際マラソン」。コ ンペイ糖のような色とりどりのウエアーを着て走り去る女子ランナーの姿の美しいこと。そして後ろから聞こえてくるリズムに乗った息遣いと 選手を盛り立ててくれる声援。その中にわたしもいるんだという実感。 とにかく幸せな1日でした。 アトミの皆さん、来年も変わらぬ応援をお願いします。ケイコはまた来年も走ります。そして「来年こそ!」とこの大会を目指しているあな た、ねぇ、ねえ〜、一緒に出てみない? 長長と勝手なおしゃべりしてごめんねぇ


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