アトミクラブ
おさむちゃんへの手紙 袴田悦子さん
プラハ国際マラソン参加報告

 「治ちゃん、初マラソン完走おめでとう」。

 ラジオを通してイメージしていた。パワフルな治ちゃんが、 プラハの旧市街広場に現れたときは目からウロコでした。無地の白Tシャツに黒の単パン、 色白で文学青年を思わせる顔立ち、ゆっくりした足どりでスタート地点に向かってきましたね。

 5月23日午前9時、世界各国から集まった3000人近いランナーの歓声と共にスタートしたプラハ国際マラソン。

  旧市街を抜けてカレル橋を渡り、ブルタバ川を左に見ながら建造物と美しい森に感動しどうしでした。 途中を折り返し、18k地点を通過したところで長いあしを小さく運び物思いに耽るように走る治ちゃんを発見しました。

 「いい調子、5時間切れるよ!」突然の大声と聞いたこともない言葉に、すれ違うランナーは一斉に私を見ていました。

 ポプラの綿毛が舞い、アカシアの白い花が咲く道、ロマンチックな景色がどこまでも続く。 32k地点で文化放送の取材に遭い、治ちゃんとすれ違ったことを報告。

 実はこの少し前にトイレに駆け込み5分のロスタイムをした私はかなり焦っていました。 それに加えて石畳の衝撃がダメージとなり身体中の筋肉が硬く、 不安を抱えて旧市街広場にはりました。

ホップホップの声援、生演奏の躍動の中へ最後の力を振り絞って駆け込みフィニッシュのアーチを潜り抜けました。

 3時間54分58秒、足の故障と貧血を繰り返したこの一年。久々のサブフォーの感動もひとしおでした。

 4月に文化放送「露木茂のホット、ホット土曜ワイド」を聞きひと月で初マラソンに挑戦するアナウンサーがいることを知りました。 「無茶ですよ。」と忠告のお便りを出した私の心配をよそに、4時間33分で完走した治ちゃん、 あなたは多くの市民ランナーに勇気を与えてたに違いありません。

 私達走る仲間9人は、マラソン完走後プラハ市内に一週間滞在して宮殿めぐりや音楽祭を楽しみ「今まで、行った中で一番だね」と、 何度口にしたことでしょう。

 物価が安いこと、ビールがおいしいこと、親切な人々、思いっきり贅沢なチェコ旅行となりました。 お金はチョコっと感動は山盛りドンブリだーね!(Dobry den! こんにちは)治ちゃん、 またどこかのマラソン大会でお会いましょう。
11年5月30日 袴 田 悦 子

 事務局より一言
悦ちゃん、5月のプラハは、よっぽど素晴らしかったのですね。 文面からその素晴らしさがにじみ出てきます。うらやましい限りです。

それにしても、この一年間故障に泣いたあなたが再び、 サブフォーで海外のレースでゴールテープを切ったとのこと本当によかったですね。

練習会メンバーみんなで喜びたいと思います。パチ、パチ、パチー!

(10月のミニ合宿ではお世話になります。また「流山のママ」振りを見せてネ)


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