アトミクラブ
サロマ湖100kレース奮走記 金塚順子さん

6月25日 サロマ湖100Kウルトラマラソン
10時間09分09秒 陸連登録女子18歳以上の部10位


 '89年以来の2度目のサロマ湖で、 昨年の四万十川に続きウルトラ100kmマラソンは3度目の挑戦です。

 今回は初ウルトラの夫と楽しみながら走ろうかな、 などと思っていたのですが、 早朝5時スタート地点に集まれの合図で「やっぱり前にいくわ」と最前列へ (これもランナーの本能かしら)。

 号砲と共にスタート「さてさて80km過ぎてからのワッカ原生花園からが大変だぞ、 始めは自重して行かねば……」との思いとは裏腹に、実に快調そのもの。

 42.196kmの通過タイムが3時間36分、昨年の掛川マラソン (マメでバンドエイド、ガムテープまで貼って走った)より早いのです。 それもスタート前のアリナミンV&Vやゲータロードが原因かトイレに2度も駆け込んだにも拘わらずです。

 たいした練習もしていないのにペースが早いぞ……でも快調。 宿泊先のキムアネップ観光センターでの完走パーテイで 「私、自己ベストが出ました」などと自慢げにしている姿などを想像して、にんまり”。

 そうこう考えているうちに脇にきた名古屋グランパスのユニホームを着たおにいちゃんとおしゃべりをしながら55km地点へ。 ここでシューズを履き替え、オニギリを頬張る。

 60kmの観光センター前では皆が応援してくれた。 「イエーイ!」などとVサイン。まだまだ元気だ。しかし、ペースは少しづつ落ち始めた。

 75km地点では楽しみにしていたお汁粉を一杯、 2杯目に手を伸ばそうかと思いつつ止めておく。 高石ともやさんが椅子に座っている脇を「ひと休みですか」などと声を掛け、 先にスタート。ワッカ入口80kmまで「一緒にがんばりましょう」風の男性と快調に走った。 しかし、これがいけなかった。

 ワッカに入った時点でかなりエネルギーを使ってしまった。 原生花園の花は見事だけれど楽しんでいる余裕などまったく無い。 走れど走れど折り返し地点は見えず、 90kmかと思う地点で85km(ガックリ)、 折り返してくるランナーと「頑張りましょう!」と声を掛け合いながらやっと折り返しの赤い旗へ (前回参加したときよりワッカの距離を長くしたとのこと)。

 自己ベストの9時間54分はとうに諦め、 今回目標の10時間15分を目指すことにした。 ヨレヨレ、ヘロヘロで95km過ぎた頃、夫が来た。 「キンちゃんガンバ!」声を掛け合ったが、こちらに比べやけに元気だ。 楽しみながら走っている(お汁粉を2杯食べたそうだ)。 すれ違うランナー皆が手を振るので、声援有り難うと笑顔で応えたら、 なんと私のすぐ後ろに高石さんがいた。

 ワッカを抜けてゴールへ向かう、ランナーズ誌に載る事も考え笑顔でゴール。 10時間9分08秒、陸連登録女子10位のおまけ付。

 完走パーテイでは美味しいビールを飲むはずが、吐き気でフラフラ状態。 ビールどころか、うどんの汁を啜るだけ、それでも最後までステージの高石さんらと共に歌い続け、 夫の完走11時間46分を祝った。


| アトミを繋ぐ | 寄稿集へ |