アトミクラブ
『湯沢合宿(ハーフ)体験記』 山口美和さん


 ちょうど1年前の6月に、私はアトミクラブに入会した。ご近所ランナー吉木さんにお誘いいただいたが、「速いランナーばかりで練習もきついすごいクラブ」という噂をラン友さんから聞いて躊躇していた。私みたいにサブ4できず何年も足踏みしているようなおばさんランナーが行っていいのか悩んだ。が、サブ4を達成したい気持ちは変わらなかったし、そして吉木さんや先輩会員さんからの「少しでも記録向上を目指して努力を続けているランナーの集まりだよ。」という言葉を後押しに、勇気を出して練習会に参加するようになり、もっと勇気を出して今回湯沢合宿に参加した。

 湯沢合宿のフルコースは金土日の2泊3日だが、私は土日の1泊2日のハーフサイズで参加させて頂いた。

<1日目6月8日(土)>

 午前 400m×16本 私はキロ5分ペース
 午後 土樽坂道ロード登り下り15キロ走

 合宿ハーフ組3名は、石川号で三鷹を7時前に出発。9時過ぎに湯沢のロッジ伯楽に到着。関越トンネルをぬけると雨と霧。 前日に梅雨入りが発表されたし、仕方がない。午前の練習前にビニール袋のカッパを作成。 毛塚さんに頭と手を出す穴をあけるのを手伝ってもらう。 なるほど半分に折ってハサミで切るのか。知らなかった。練習は宿のすぐ近くの400mトラックの予定だったが土のため、外周を走る。 100mごとのマーキングがすでにされており、給水テーブルも用意されている。至れりつくせり。 400m×15?20本のインターバル走。私は前週のレースの筋肉痛が残っていてスピードを上げられないが、何とかメニューをこなす。達成感。 宿に戻り、温泉でさっぱりしたあとに昼食というなんかすごく贅沢な感じで合宿が進む。 けっこう時間に余裕があるので、部屋でゆっくりおしゃべりタイム。

 午後の練習は、登って下っての往復20キロ走。私は、全部はこなせず15キロを走らせてもらう。5キロ、10キロのポイントに給水場所を設けてくれている。雨は上がり、涼しくて気持ちよく走れる。ゆっくりチームは早目にスタートしたが、うさぎさんチームに上りで追い抜かれ、下りでも追い抜かれ、私は皆さんの軽快な走りにしばし見とれる。ゴールの宿には川の水で冷やされた「飲み物」が待っていてくれた。一緒に走って頂いた三浦さんと乾杯。達成感。

 再び温泉で温まり、山菜たっぷりのおいしい夕食の席には、関田さんが仕込んだ梅酒がふるまわれる。甘すぎずドライな梅酒。美味しい。そして食後は広間がカラオケスタジオに早変わり。普段はお目にかかれないレジェンドランナーの方々のパフォーマンスを楽しませて頂く。そして前日も相当盛り上がったという憧れの弓削田さんのキレッキレのAKBダンスが見れた!さすが体育教師!盛り上がった!かなりの達成感。

<2日目6月9日(日)>

 午前 クロスカントリーコース75分走
 1.5キロを私は7周

 部屋の荷物を片付け、広間に集めて、車に分乗し湯沢中里スキー場のクロカンコースに移動し最後のメニュー。なんと、晴れた!スキー場の斜面は緑とお花に覆われ、山々の景色も素晴らしい。それぞれのペースでそれぞれの距離を走る。時折強めに吹く風が気持ちよく、走るのって楽しいと感じながらの練習に、達成感。宿に戻り温泉で汗を流してからお昼。合宿メニュー、終了!達成感と心地よい疲れをおみやげに帰路につく。帰りも石川号にお世話になる。

 今回参加して特に嬉しかったのは、弓削田眞理子さんと同室になり、たくさんおしゃべりができたこと。58歳でサブ3を達成し、60歳を超えた今も努力を怠らないレジェンド。でも、シリアスランナーに感じる切迫感とか全くなくて明るく、走ることやレースを楽しんでいる姿は私の憧れそのものになった。スピードはさておき、私も長く走り続けたい、改めてそう思った。奥武蔵ウルトラマラソンの筋肉痛、まだ残ってますよねーとか話しながら二人でせっせと太ももをマッサージしたのは、素敵な思い出。

 初合宿参加者には感想文の宿題がもれなくついてくる。頂いてきた梅酒の梅で作ったジャムもなくなりかける頃、鬼(仏?)編集長から連絡が来る。すみません、走りも筆も遅くて。原稿、私がラストです。でもシーズン中にサブ4出来て、アトミクラブの練習や合宿で感じている達成感は相当なんです。みなさま、ありがとうございました。

 私の湯沢合宿がこれにて本当に終了。大きな達成感!


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