アトミクラブ
第7回奥むさし駅伝競走大会

開催日:2009年1月25日(日)

【奥むさし駅伝について】

 コースは東飯能駅前をスタート、西吾野駅前を折り返し、 ふたたび飯能市街に入り商店街をゴールとするおよそ38kmの距離。 このコースの特徴は往路がほとんど上り、復路は反対にほとんど下りの6区間。 真冬のこの時期、往路は秩父連峰からの吹き降ろしの向かい風、復路は追い風となるが時おり逆風が吹くこともあり選手を悩ませる。 西武秩父線に沿った渓谷脇の走路を山間の風情を味わいながら走る(味わう余裕などないと叱られそう)。 一般クラブや実業団、大学、高校が結集する駅伝として関東一円で高い人気がある


【第7回奥むさし駅伝競走大会結果上位・アトミチーム】

順 位チーム名タイム
1位URATA URATA1時間56分16秒
2位おおしまぐみ1時間56分18秒
3位うめざわぐみ1時間56分21秒
4位東洋大学B1時間57分09秒
5位白門中央(中大B)1時間56分31秒
6位東京農大三高OB1時間57分24秒
7位新電元工業)1時間58分34秒
8位武蔵野学院大学2時間01分34秒
9位ボッシュ2時間02分20秒
10位駿河台大学2時間03分34秒
12位アトミクラブA2時間04分59秒
(昨年2時間05秒04)
45位アトミクラブB2時間16分48秒


【大会詳報】

 今年のエントリーは若手を中心にスピードを生かせる布陣の「アトミクラブA」、実力者で固めた「アトミクラブB」、そしてチーム内三つ巴の闘いが予想される「織田Fクラブ」・「代々木ベテランズ」・「代々木公園RC」の5チームだった。 1月25日、第7回目の「奥むさし駅伝」が開かれた。一般の部参加155チーム(完走)のに混じり、穏やかな日差しがのぞいた奥武蔵の渓谷沿いを今年も多くの強豪に交じり、さまざまなドラマを演じて参加してきた。
 精鋭で組まれた「アトミクラブA」は学生チーム、実業団チーム、実業団OBチームに混じって今年も10位入賞を目指した。 大会直前に主力2名を故障と風邪によって欠いた。Bチームから2名を繰り上げる形で強豪たちに挑んだ。
 結果、昨年より5秒早く走りながら12位ゴールと惜しい戦いぶりだった。 出場メンバーが万全でなかったことが悔やまれるが、これで10位以内入賞の目標は来年に持ち越された。
 「アトミB」は主力2名をAチームに回し、さらに2名の欠場者が出て、これまた万全なチームではなかった。 「B」の欠場者を補ったのが同時出場の3巴チームからエース格。 下からの補充を借り、新たに態勢を組みなおした。 「B」はいつもの20位から30位あたりを定位置としているが今回は突然の区間変更や故障などで本来力のある選手が実力を発揮できなかったのが悔やまれる。
 「織田Fクラブ」・「代々木ベテランズ」・「代々木公園RC」の3つ巴チームは[白ダスキ]の呪縛から逃れるために必死に走ったが、エントリーのメンバーが揃った「代々木ベテランズ」のみが白ダスキの関門を突破した。
 「織田F」「代々木公園」は主力の1区、2区走者をBに引き上げた結果、厳しき関門を前に白タスキをかける結果となり涙をのんだ。 当初のメンバーで構成されていれば各区間において今回も熾烈な競り合いが演じられたであろうに残念な結果だった。
 以下、Aチームのレース展開を中心に各チームの記録と活躍の模様を報告する。併せて大会後に皆さんからいただいたコメントを紹介しよう。
(報告:関田 取材協力:梨本) 


<アトミクラブA>

若手で臨んだAチーム。ことしは惜しくも12位に

12位 アトミクラブA 2時間04分59秒
区間 1区 2区 3区 4区 5区 6区
距離 9886m 5433m 4217m 4679m 5294m 9283m
標高差 △25m △43m △52m ▽35m ▽60m ▽25m
選手名 中里綾介 河野陽一 深瀬雅文 石田剛士 関口俊治 大舟幸信
中継記録 0:30:39 0:48:14 1:02:12 1:16:46 1:33:25 2:04:59
中継順位 12 9 9 11 12 12
区間記録 0:30:39 0:17:35 0:13:58 0:14:34 0:16:39 0:31:34
区間順位 12 13 14 11 16 36

「アトミクラブA」1区
花の1区は箱根の東洋大殊勲男柏原選手がダントツの飛び出しを見せた。 それに中大勢がついていく。 わが中里も好調だ。 先着を争うトップ集団に食らいつく。 1区は「東洋大」の柏原が段違いの走りをみせ他を大きく突き放し中継。 「中大勢」、「新電元」、東京農大OB」、「ボッシュ」、「嵐山走友会」、「イケメンつけ麺ズ」などがその後に続く。 いつも悩ませる風もなく柏原効果もあってかこの1区、3人が区間新を樹立。
中里も自己記録を更新し、昨年の区間17位から12位の走りをみせた。 大学、実業団の強豪の中にあって1区起用に応えた。

「アトミクラブA」2区
2区は中里と並びいまやアトミを引っ張る若手の河野が初の2区を務めた。 中里からタスキをとった河野も1区の勢いをそのままに突き進んだ。 1区同様上位はハイレベルの2区。 区間は13位だったが「川口陸協」、「嵐山走友会」などを抜き順位を3つ上げ9番手でタスキリレー。 昨年から練習会で積極的に追い込んでいる成果が出た。

「アトミクラブA」3区
3区深瀬はこれで3回目の出場。 堅実な走りはAチームに欠かせない存在となった。 昨年は2区、一昨年は今回と同じ3区を任され手堅い走りを見せた。 一昨年の区間17位から今回14位と確実に力をつけ、故障を抱えながら奮起した。 ここでもチーム順位を9位に保ち、後半3区間にチームの入賞がかけられた。

「アトミクラブA」4区
4区石田は本来アンカー区間を走るべき選手だが故障、復調の繰り返しで今回は4区の出場となった。 大学、実業団、一般クラブの上位チームに中にあって長い脚を活かしこの短い4区を一気に駆け下りる。 この区間、勢いに乗る若手の「武蔵野学院大」、「駿河台大学」に越されはしたがアトミ出場選手中一番よい区間順位の11位と踏ん張りチームも11番手と堪えた。

「アトミクラブA」5区
5区関口は岩山の欠場により急遽BからAチーム5区に格上げされた。 本人からは「え〜っ、Aの5区ですか?走れませんよ〜!」の言葉も聞かれたが覚悟を決めての走りに昨年以上の力を感じた。 一昨年が6区で区間51位、昨年が5区で区間18位からすると確実に進化している。 チームm&AO追いつかれたがチーム順位12位を保ちアンカー大舟につなげた。

「アトミクラブA」6区
6区大舟は当日朝にAチームアンカーで走ることを知った。 前日事務局Zから連絡を入れたものの伝言は届かず当日朝の告知となった。 「前日に連絡を受けていればおそらく眠れない夜になりました。 緊張から走れなかったと思います」というように大舟はAチームのアンカーで走ることは想定外だった。 アンカー予定の鈴木が3日前に熱発し、急遽の要請に応えてくれた。 大学生や高校生と団子になりながら力走。 実業団OBで固めた「DREAM−A」の猛追を退け、12番目の順位を死守した。

1区 中里綾介
Aチーム1区の中里です。本年もよろしくお願い致します。 3年連続一区走りました。 社会人1年目でベストを更新しつつのシーズンであり、毎日0にしない日を作り、1500mで3分台を出せた。怪我をしないで信頼されて起用されたと思う。 過去3年で一番良いタイムを出せた。 去年より1分19秒更新し、30分39秒で走れた。 それでも入賞できなかったのが悔しい。 自分の力が足りなかったのか?チームの力が足りなかったのか。 今年は5000mよりは10000mで記録を出したい。 29分台で走る力をつけたい。 東京選手権でも勝ちたい。

2区 河野陽一
中里くんが良い位置できてくれた。 最初のスピードは全力でやっていけるところまでやろうと思っていた。 一般では3人は抜いて順位を確実に上げている。 別府に向けて良い刺激となった。 東京マラソンのリベンジで2時間20分を切りたい。5000mは、14分台を出したい。 目標は定職につくこと。


<アトミクラブB>

アトミBチームは欠場者続出!実力出し切れず45位に甘んじる

 アトミクラブBは当初の予定者が故障や突然の用事で欠場とAに主力を送り込んだことで万全の態勢では臨めなかった。 しかし「織田F」、「ベテラン」、「公園RC」の主力が代わりとなって各区間の穴を埋めてくれて何とかタスキが繋げた。

45位 アトミクラブB 2時間16分48秒
区間 1区 2区 3区 4区 5区 6区
距離 9886m 5433m 4217m 4679m 5294m 9283m
標高差 △25m △43m △52m ▽35m ▽60m ▽25m
選手名 酒井拓磨 中村利峰 角田寛隆 高畑吉元 竹内良彰 鈴木孝則
中継記録 0:34:51 0:55:11 1:09:30 1:25:39 1:44:32 2:16:48
中継順位 66 65 52 48 46 45
区間記録 0:34:51 0:20:20 0:14:19 0:16:09 0:18:53 0:32:16
区間順位 66 64 25 36 55 46

「アトミクラブB」1区
1区は酒井琢磨。 昨年秋ごろから復調の兆しが見えていたが1月に入って故障。 欠場者が多く出る中、この長丁場の責任区間1区を耐え抜き、無事走りぬいた。

「アトミクラブB」2区
2区酒井からタスキを継いだ中村利、当初は代々木公園RCの1走を予定していたが、急遽の要請に応えB2区の出走となった。 中村は日頃のスピード練習不足が結果に出た。 苦しい走りとなったが繋ぎの走りに徹した。

アトミクラブB」3区
3区は角田。 まだ大学の2年生。昨年、秋から参加し、メキメキ力をつけてきている。 13人を抜いて区間25位としている。 まだまだこれから伸びる存在。

「アトミクラブB」4区
4区は高畑。最近は子育てと仕事の関係で通勤ラン以外、追い込んだ練習が出来ていない。 ただこの駅伝出場をきっかけに復調を目指す。 高畑の力からすると区間36位はまだ物足りない。 それでも順位を4つ上げてくるところはさすがベテランだ。

「アトミクラブB」5区
5区は竹内が補欠出場。最初からガンガンいったが後半は飛ばし過ぎた反動からやや失速した。 それでも順位を2つ上げる。

「アトミクラブB」6区
6区は「RC」1区を走る予定でいた鈴木孝。 急遽のB出場になった。鈴木はこれでアトミの「奥むさし」初デビュー。 1区に続く長丁場6区を頑張り抜いた。 大学生や高校生と抜きつ抜かつを演じチーム45位でゴール。

1区 酒井拓磨
12月中旬〜1月始めにかけて調子は良かった。 皇居練習会の40kmで左足関節を痛めてしまい故障してしまった。 千葉マリンでさらにおかしくなり18kmで棄権してしまった。 でも「奥むさし」を出場すると言うことで、今日は故障をかかえながらも無事襷をつなげたのは良かった。 去年より40秒(36秒)悪かった。

3区 中村利峰
昨年まではスムーズに練習ができていた。 風邪で調子が悪かったが何とか走りたいと思った。 今後の刺激になった。

5区 竹内良彰
突然のチーム変更でとまどった。 オーバーペース気味ぎみでいったが隣を走っていた新潟の柏崎高校の選手と競ってしまい更にオーバーペースとなった。 神奈川マラソンに向けて、良い状態になったと思う。


<代々木ベテランズ>
Bへの繰り上がり選手がいなかったベテランズ。 他2チームに先着。 三つ巴チームでは唯一白ダスキを免れる。 67位のゴール!2区加藤の走りが目を引いた。

67位 代々木ベテランズ 2時間23分23秒
区間 1区 2区 3区 4区 5区 6区
距離 9886m 5433m 4217m 4679m 5294m 9283m
標高差 △25m △43m △52m ▽35m ▽60m ▽25m
選手名 菊島昭一 加藤仁士 森進一郎 越田秀敏 加賀耕三郎 中沢政延
中継記録 0:36:10 0:54:47 1:10:51 1:28:08 1:47:44 2:23:23
中継順位 90 62 63 53 60 67
区間記録 0:36:10 0:18:37 0:16:04 0:17:17 0:19:38 0:35:39
区間順位 90 24 62 58 74 81

2区 加藤仁士
3年位で3時間を切りたいと思っていたが、アトミの練習会に参加させたいただき、佐野マラソンで2時間52分で走れた。 本日は、5.433kmで18分37秒でしたが、順位を上げることができました。 どうもありがとうございました。

3区 森進一郎
代々木ベテランズで走りました。 白襷にならずにすみました。 前半を走られてもらいホッとしています。 2区の加藤さんがアトミクラブBより先に来てしまったビックリしてしまった。 だが数秒後にアトミクラブBに抜かれてしまった。

4区 越田秀敏
白襷になる前に襷を受けることができた。 3人抜いて順位を上げ、頑張りました。

5区 加賀耕三郎
思ったより早く襷を受け取り、自分なりに頑張り、白襷にならずに走れた。 ことしも風邪や故障にならないように心がけて挑戦したいと思います。

6区 中沢政延
昨年の9月の合宿以来まともに走れた。白襷は避けたかった。 白襷前にスタートしたが、白襷の選手に抜かれまくった。 現在の体調でベストで走れたと思う。


<織田Fクラブ>
1区毛塚102位の出遅れを全員でカバー。 5区66歳の福岡が年齢を感じさせない走りをみせ区間76位で他チーム6人を抜いた。 途中「代々木RC」を抜き89位に!

89位 織田Fクラブ 2時間30分12秒
区間 1区 2区 3区 4区 5区 6区
距離 9886m 5433m 4217m 4679m 5294m 9283m
標高差 △25m △43m △52m ▽35m ▽60m ▽25m
選手名 毛塚敏男 篠原昭二 伊藤博之 小川 望 福岡豊則 奥山誠一
中継記録 0:36:52 0:59:03 1:16:34 1:34:49 1:54:28 2:30:12
中継順位 102 101 106 80 76 82
区間記録 0:36:52 0:22:11 0:17:31 0:18:16 0:19:39 0:35:44
区間順位 102 101 106 80 76 82

1区 毛塚敏男
昨年と同じ1区を走った。36分50秒台(36分52秒)で、昨年より1分30秒(1分37秒)早く走れた。 来年も走りたい。

3区 伊藤博之
始めて奥むさし駅伝を出場させてもらい興奮しました。 白襷にならないよう頑張った。 2〜3人抜いたが、最後に酒井さんに抜かれた。 でも楽しく走れた。

4区 小川 望
ライバルチームの小賀田との差をつめることができた。

5区 福岡豊則
昨年のタイムより1〜2秒つめようと思い、156番の選手(代々木公園RC 本田さん)を残り1kmで抜いた。 まだまだ年より元気で走れるので長生きして楽しく走りたい。

6区 奥山誠一
10時50分で白襷になってしまった。 下りが多かったが楽しく走れた。 今後も頑張って行きたい。


<代々木公園RC>
RCは主力2名をBチームに送り込み、きびしい戦いを強いられた。 ちょうど100位でゴール。 長老67歳小賀田、区間83位。 紅一点本田、男顔負けの走りで5区を走り切る。 区間87位。

100位 代々木公園RC 2時間25分53秒
区間 1区 2区 3区 4区 5区 6区
距離 9886m 5433m 4217m 4679m 5294m 9283m
標高差 △25m △43m △52m ▽35m ▽60 ▽25m
選手名 西村丈治 篠原義雄 酒井健雄 小賀田和美 本田美恵 鈴木卓史
中継記録 0:36:40 0:59:23 1:16:15 1:34:34 1:54:40 2:32:19
中継順位 95 106 100 98 95 100
区間記録 0:36:40 0:22:43 0:16:52 0:18:19 0:20:06 0:38:09
区間順位 95 114 88 83 87 113

1区 西村丈治さん
飯村さん、高橋さんのグループで練習しています。 福岡の前の大田原で故障してしまった。 練習不足で36分40秒位で走れた。 後半抜かれて白襷になったのが申し訳ない。

2区 篠原義雄
目いっぱい頑張ったが力を発揮できなかった。

3区 酒井健雄
15年ぶりの3区だった。 後半なんとか伊藤さんを抜くことができた。

4区 小賀田和美
2日前に連絡を受けた時は3区の上りだったが、今日来たら4区になっていた。 酒井さんが織田Fクラブ抜いて来たので、抜かれないように粘れた。 楽しい駅伝でした。

5区 本田美恵
ジジババパワーの競いだった。 結果は足を引っ張ってしまった。 今年で引退か〜な? 「福爺最低男!い〜だ!」


当日は付き添いや応援、サポートをしてくださった皆様、ありがとうございました。


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