アトミクラブ
第6回奥むさし駅伝競走大会

開催日:2008年1月27日(日)

【奥むさし駅伝について】

 コースは東飯能駅前をスタート、西吾野駅前を折り返し、 ふたたび飯能市街に入り商店街をゴールとするおよそ38kmの距離。 このコースの特徴は往路がほとんど上り、復路は反対にほとんど下りの6区間。 真冬のこの時期、往路は向かい風、復路は追い風となるが時おり逆風が吹くこともあり選手を悩ませる。 西武秩父線に沿った渓谷脇の走路を山間の風情を味わいながら走る(味わう余裕などないと叱られそう)。 一般クラブや実業団、大学、高校が結集する駅伝として関東一円で高い人気がある


【第6回奥むさし駅伝競走大会結果上位・アトミチーム】

順 位チーム名タイム
1位中央大学1時間56分13秒
2位神奈川大学陸上競技部1時間57分45秒
3位新電元工業1時間58分05秒
4位中央大学1時間58分15秒
5位白門中央(中大B)2時間00分22秒
6位鯨井ランニングクラブ(東洋大B)2時間00分39秒
7位コジMAX(早大)2時間00分44秒
8位ボッシュ2時間00分44秒
9位立教大学2時間01分54秒
10位駿河台大学2時間02分26秒
11位アトミクラブ2時間05分04秒
28位織田Fクラブ2時間12分39秒


【大会詳報】

 1月27日、6回目の「奥むさし駅伝」が開かれた。 今年のアトミの出場チームは若手と精鋭でまとめた「アトミクラブ」に実力者で固めた「織田Fクラブ」、そして団子4兄弟チーム「代々木ベテランズ」・「代々木公園RC」・「原宿走友会」・「白ダスキ追われ組」の6組で編成した。 一般の部参加134チームに混じり、冷え込みきつい真冬の奥武蔵路を渓谷伝いに駆け抜けてきた。
 精鋭で組まれた「アトミクラブ」は学生チーム、実業団チーム、実業団OBチームに混じって10位入賞を目指した。 結果、入賞にあと一歩と迫る11位。 惜しい戦いぶりだった。学生、実業団を除いた一般クラブチームとしては1番早くゴールし、昨年の順位を3つ繰り上げた。
 「織田Fクラブ」も実力を遺憾なく発揮し28位と健闘した。
 4つ巴チームのレース展開を含め、各チームの記録と活躍の模様を報告する。 併せて大会後に皆さんからいただいたコメントを紹介しよう。

(報告 関田 取材協力 袴田、矢澤、梅村)


<アトミクラブ>

大学、実業団、一般強豪チームを相手に奮闘、ことしは11位に順位を上げる!!

11位 アトミクラブ 2時間05分04秒 (ナンバーカード110)
区間 1区 2区 3区 4区 5区 6区
距離 9886m 5433m 4217m 4679m 5294m 9283m
標高差 △25m △43m △52m ▽95m ±0m ▽25m
選手名 中里綾介 深瀬雅文 岩山海渡 遠藤昌志 石田剛士 鈴木英明
中継記録 0:31:58 0:50:42 1:04:43 1:19:19 1:35:22 2:05:04
中継順位 17 15 15 13 12 11
区間記録 0:31:58 0:18:44 0:14:01 0:14:36 0:16:03 0:29:42
区間順位 17 14 9 15 11 17

1区
 アトミクラブ」チームは1区に今年も中里を起用。
 いまアトミの中での中里は持ち前のスピードと故障のない安定感を買われての連続の1区起用となった。 スタートから中大、新電元、飯能高校OB、立大、ボッシュら学生、実業団チームがいっせいに飛び出す。 前半の5Kは向かい風を受けながら14分台で飛ばすハイペース。 いつものように積極的に前についていた中里だが後半は少しずつ距離をおかれた。 離されながらも必死に粘り抜き、猛者が集合する“花の1区”で17位と健闘し2区深瀬に。 もっともきびしいこの区間を3年連続1区起用に応えた中里の積極的な走りが後半に生きた。

2区
 深瀬は昨年から5000、ハーフなど長い距離で自己新を連発、タフな2区を15分前半の力で充分に発揮、向かい風のきびしいこのコースを守りぬいた。 本人は不本意だったとしきりにくやしがったが、区間14位とチーム順位を2つ押し上げ、15番手でタスキリレー。

3区
 岩山は昨年秋から練習会に参加。いつもは早朝練習中心だが長い距離のレースでは大きな大会では結果を出してきた。 昨年12月の「福岡」では2時間20分で走り一般選手では上位に入っている。 長い距離が得意な岩山に短いこの上りコースはもったいない気もしたが、実力どおりの力で走りきりアトミの出場選手の中にあって唯一、区間一ケタ順位の9位でこの区間を走り終えた。 3区を終えてのチーム順位は15位と前区間と同じだが離れていた前のチームとの差をかなり縮め追走の足掛かりをつくった。

4区
 大学、実業団、一般クラブの上位チームに中にあって、あと数ヶ月で50歳になる遠藤が急遽、4区の起用に応えてくれた。 遠藤は中継位置で待つが高校、大学、実業団のチームが中継していく中、「アトミの番号がなかなか呼び出されないので何かトラブルでもなければとの心配がよぎった」という。 そんな時に「110番」のアナウンス。 「いよいよオレの出番。少しでも前を詰めよう」と言い聞かせて、いつものように若い選手を相手に1つ、2つと抜いていく。 結果2チームを抜き、この区間15位でチーム順位を13番に上げて5区石田にタスキを繋いだ。 今年も年齢を感じさせない怪物振りを発揮。 5月のOB駅伝での活躍が期待される。

5区
 遠藤からタスキをもらった石田は暮からの故障していた。 昨年後半から5000m15分切りに迫るなど復調を伝えられたが秋後半に脚を痛めたが、チームに迷惑をかけたくないと無理を押して出場。 故障とはいっても走れば結果を出すのが石田の身上。 この区間でもチーム順位を一つ上げて12番目に。最終6区で待つ鈴木(英)にタスキを託した。 (話は余談になるが石田がレース2日前、アトミの伝言板でAチームの一人ひとりにエールを送った。このメッセージを伝言板で読んだメンバーに感動を与えてくれたことを付け加えておこう)。

6区
 鈴木(英)は昨年、「織田F」のアンカーとしてこの6区を走った。 今回は昨年秋からの好調ぶりと安定感からAチームアンカーに抜擢された。 最終区間では鈴木のほかに「DREAM」・「長野市駅伝部」・「小島組」・「飯能高校OB」などがひしめき合い、意地と粘りの勝負が展開された。 鈴木の粘りの走りで順位を一つ上げ最終順位は11位を飾った。

 早田選手や川嶋選手ら有名実業団OBが所属している「DREAM」に30秒以上の差をつけて先着したことは大きかった。 来年こそトップ10入りを。

1区 中里綾介
2年連続1区に使ってもらって感謝しています。 今年は誰が1区になってもおかしくなかったのですが、 その中で自分を起用してくれたのは、自分は決して爆発的な走りをする方ではないのですが、 「怪我をしない、いつも確実にスタートラインに立つ」そのことを評価してくれたからだと思っています。 この3月に卒業しいよいよ社会人の仲間入りです。 肩書きは城西大学卒かもしれませんが、自分としては「アトミクラブ大学卒業」だと思っています。 これから社会人になって、弱くなったと言われないように頑張りたい。 この「奥むさし」では遠藤さんに入賞の喜びを味わってもらいたいと思うし、いつか、東京マラソン入賞と日本選手権出場を実現したいです。 これからも、よろしくご指導お願いします。 (中里もいよいよ社会人。練習ができる時間をうまく作ってスピードを磨き、また来年の1区が走れるよう頑張って欲しい)

2区 深瀬雅文
自分としてはいまいち、納得のいかない走りになってしまった。 風が強かったなど言い訳にはしたくない。 17分台を出して2区からのいい流れを作りたかった。 今期は5000m15分18秒まで縮めたタイムをさらに15分切り目標に頑張りたい。 (いよいよ今シーズン5000m15分切りが見えてきた。がんばって〜!)

3区 岩山海渡
初参加でAチームに使っていただき感謝してします。 体が温まってこれからというとき襷を繋ぐようになり不十分な走りでした。 次は貢献できるよう頑張りたい。 本日の新年会参加したかったのですが、身内が北海道から来ていますのでこれから案内です。 (木曜日の織田の練習会参加を増やしてますますスピードをつけて欲しい)

4区 遠藤昌志
当初、Bチームアンカーのつもりだったので、前日にAと言われてどうモチベーションをあげるか困りました。 今日のレースは、1区2区3区が思ったよりも遅くどうしたんだろう思った。 たすきを受け取って渡すまでに2人抜きました。 今日走ってみて、いい感触を持つことができたので、この勢いを5月のOB駅伝まで持っていき3年間か「笠松クラブ」に預けてある王座を奪還します。 OB駅伝は連覇を続けてアトミの名をいつまでもとどろかせていきたい。

5区 石田剛士 [関東] 2008/01/27(Sun) 15:01
…アトミ伝言板に寄せられたメールより…

本日、寒い中付き添い並びに応援に来ていただいた方々、何ヶ月も前から、裏方として調整をしていただけた事務局の方々、本当にありがとうございました。 また、走られた選手の方々、大変、お疲れ様でした。全ての方々のお陰で、無事走る事ができ、心の奥底から湧き上がる、駅伝(襷)という不思議な力に、足を動かしていただく事が出来たと思っております。 今年も、なかなか練習に参加できない中で、こうしてアトミクラブのメンバーとして、奥むさし駅伝のタスキを繋がせて頂けた事に、深い感謝の気持ちと、心からの喜びを感じております。 毎年、この駅伝を走る事で、諸先輩方の背中を見習い、若い選手のエネルギーと向上心に背中を押され、一年間、順調にランニング生活を送る事ができるように思えます。 昨年は、残念ながらこの駅伝に参加する事ができず、ランニング生活も不調でしたが、今年はこの奥むさし駅伝を走れた事で、いい一年になる予感がします。 これからも、諸先輩方の走り続ける事へのひた向きさと、若い選手のモチベーションの両方を見習い、練習に大会に精進していきたいと思っております。 今後とも、ご指導ご声援の程、何卒宜しくお願いいたします。 本日は、誠にありがとうございました。

6区鈴木英明
駅伝2週間前にカゼに罹ってしまい、前週の埼玉駅伝は散々だった。 奥むさしはカゼの割にはよく走れたと思う。アトミのゼッケンをつけて力が入った。 最後に「DREAM」を抜いてゴールできたことはうれしかった。 皆さん、アンカーを走らせていただきましてありがとうございました。 来年も頑張ります。


<織田Fクラブ>

実力者で固めた織田Fチームは昨年と同順位の28番目でゴール!

28位 織田Fクラブ 2時間12分39秒 (ナンバーカード153)
区間 1区 2区 3区 4区 5区 6区
距離 9886m 5433m 4217m 4679m 5294m 9283m
標高差 △25m △43m △52m ▽95m ±0m ▽25m
選手名 酒井拓磨 大舟幸信 高畑吉元 谷川久朋 関口俊治 中村利峰
中継記録 0:34:15 0:53:27 1:08:32 1:23:54 1:40:34 2:12:39
中継順位 41 32 29 27 25 28
区間記録 0:34:15 0:19:12 0:15:05 0:15:22 0:16:40 0:32:05
区間順位 41 23 30 27 18 40

織田Fクラブの1区は酒井琢磨。
一年空けて織田Fの1走を務めた。 酒井拓は昨年末にフトモモを痛めていて本来の力がはき出来なかったが、責任区間の1区を無事走りぬいた。 猛者がひしめくこの区間で41位。故障が惜しまれる走りだった。

2区酒井からタスキを継いだ大舟
昨年は花のAチームで出場。 今回はBチームになったが気持ちを前に出して持ち前のガッツで前をごぼう抜いた。 高校生、一般のチームを抜くこと20弱。 この時点でチーム順位は一気に32位に上がり追い上げを開始した。

3区は高畑
本来ならAで出場すべき顔だ。 最近は仕事の関係で通勤ラン以外、追い込んだ練習が出来ずにいた。 ただこの駅伝出場をきっかけに2月の「東京」での復活を目指して調子を戻しつつあった。 上りの短いこの区間を堅実に走りきって区間30位で走破。 チームはさらに29位へ上った。

4区はベテラン谷川
直前に風邪を引いて体調はいまいち、回復しなかったという。それでも4区の下り4・7k区間を谷川特有のひたひた走で一気に駆け下りた。 この区間27位で、 5区関口につなげた。ここでもチーム順位を27位と2つ繰り上げた。

5区関口
は昨年、四つ巴チームのアンカーとしてデビュー。 ことしはスピードをつけて織田Fチームに昇格を果たした。 昨年5000mで15分台の仲間入りを達成。長い脚を活かした走りにスピードを加え小気味のよく駆け下りた。 途中いくつかのチームを捉え、区間18位で走った。このチームの中では区間最高順位だった、チーム順位は2つ上がり、 最後アンカーの中村にタスキを託した。

6区中村
は遠藤のAチーム繰り上がりにより、急遽の出場。 仕事の関係で追い込んだ練習不足は否めなかったが、元Aチーム選手としてのプライドが長丁場6区を頑張り抜かせた。 後続の追い上げを振り切り、チーム28位を死守した。

1区 酒井拓磨
Bチームの1区は3年前、一昨年と今回で3回目。 年々タイムが落ちています。実は年末にハムをいためて、治療を続けてなんとか今日出場した状況でした。 もう1分早く走りたかったです。 今日のくやしさをバネに怪我を早く治して春につなげて行きたい。

2区 大舟幸信
昨年はAチームで走っていて、今年はBチームということで、正直、ちょっとモチベーションが下がっていたんです。 1区からのたすきをもらうまでは個人記録を狙おうと思っていました。 ですが、たっくんが一生懸命にたすきを持ってきた。その姿を見たとたん、そんな気持ちは吹飛びました。 「頑張ろう」と言う気持ちになって走りました。 調子もまずまず良かったのですが、この強風の中をほぼ設定タイム通りのいい走りができました。 今年はさらに力を上げて、このままBに落ち着かず、来年またAチームでたすきをつなげるよう夢を持って頑張って行きたい。

3区 高畑吉元
大舟さんから勢いよくタスキをもらったので、最後まで気持ちを切らさず走れました。 昨年秋までは通勤ランのみで追い込んだ練習ができなかったのですが、この駅伝の出場を意識して練習会にも参加できるようになり、「東京」に弾みができました。 やっぱり駅伝はいいです。来年は復活してAに戻ります。

4区 谷川久朋
大会直前に風邪に罹ってしまい下りコースでありながら浮いた感じの走りになってスピードが出なかった。 何人かは抜けたけどいまひとつしっくりこなかった。 いつもこの奥むさし駅伝の前は優勝した時のゼッケン600番が書いてある湯飲みを眺めて気持ちを入れている。 今期は織田の練習会に出来るだけ出て頑張るつもり。 またよろしくお願いします。

5区 関口俊治
走る前に石田さんからコースの特徴をアドバイスしてもらい不安なく、思い切り走れたのが区間18位になれたんだと思う。 これからもスピードをつけて来年はもっと上を目指したい。

6区 中村利峰
今年はBのアンカーをつとめました。 最初は仕事の都合で出られないはずだったのですが、仕事の予定が変更し急きょ走ることができることになりました。 練習不足であまりいい走りはできませんでしたが、またAに戻れるよう頑張って行きたいです。


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<四つ巴チームの競り合い>
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 前半は一進一退、4区以降チームに力の差が出て、ことしは最後まで接戦にもつれる展開にならなかった。

白ダスキ追われ組 2時間25分53秒 63位  (ナンバーカード152)
区間 1区 2区 3区 4区 5区 6区
距離 9886m 5433m 4217m 4679m 5294m 9283m
標高差 △25m △43m △52m ▽95m ±0m ▽25m
選手名 寺西直樹 森進一郎 小川 望 本田美恵 福岡豊則 竹内良彰
中継記録 0:37:00 0:58:12 1:15:40 1:33:03 1:51:47 2:25:53
中継順位 83 76 81 75 67 63
区間記録 0:37:00 0:21:12 0:17:28 0:17:23 0:18:44 0:34:06
区間順位 83 66 90 66 55 63

71位 原宿走友会 2時間29分06秒 (ナンバーカード173)
区間 1区 2区 3区 4区 5区 6区
距離 9886m 5433m 4217m 4679m 5294m 9283m
標高差 △25m △43m △52m ▽95m ±0m ▽25m
選手名 毛塚敏男 中沢政延 梨本忠三 伊藤君夫 奥山誠一 高橋勇市
中継記録 0:38:29 1:01:27 1:18:26 1:36:41 1:56:12 2:29:06
中継順位 103 101 97 97 91 71
区間記録 0:38:29 0:22:58 0:16:59 0:18:15 0:19:31 0:32:54
区間順位 103 98 78 89 69 45

77位 代々木ベテランズ 2時間30分16秒 (ナンバーカード154)
区間 1区 2区 3区 4区 5区 6区
距離 9886m 5433m 4217m 4679m 5294m 9283m
標高差 △25m △43m △52m ▽95m ±0m ▽25m
選手名 中井康広 越田秀敏 税所篤裕 小賀田和美 加賀耕三郎 五十嵐仁一
中継記録 0:38:31 1:00:40 1:18:16 1:36:32 1:55:52 2:30:16
中継順位 105 97 96 95 90 77
区間記録 0:38:31 0:22:09 0:17:36 0:18:16 0:19:20 0:34:24
区間順位 105 85 95 90 65 65

92位 代々木公園RC 2時間32分38秒  (ナンバーカード170)
区間 1区 2区 3区 4区 5区 6区
距離 9886m 5433m 4217m 4679m 5294m 9283m
標高差 △25m △43m △52m ▽95m ±0m ▽25m
選手名 菊島昭一 酒井健雄 高橋博之 関田善作 米川博之 鈴木卓史
中継記録 0:36:02 0:57:07 1:16:17 1:34:17 1:54:37 2:32:36
中継順位 69 73 84 82 82 92
区間記録 0:36:02 0:22:05 0:18:10 0:18:00 0:20:20 0:37:59
区間順位 69 83 104 83 79 101

 今回、無常にも最終6区では全チーム(四つ巴)白ダスキをかけられ一斉スタート。 勝負は最後まで堅実に繋いだ「白ダスキ追われ組」が昨年に続き連覇。 チームの最終順位は63位(白ダスキ)、71位(原宿)、77位(代々木ベテラン)、92位(代々木公園)となった。 大会運営のためとはいえ早い時間での白ダスキはショック、この駅伝の関門のきつさに各チームは涙を飲んだ。

1 区
 号砲一発、先行逃げ切りをはかる「公園」の菊島が飛び出す。 (菊島の見る先は他3チームにあらず。織田Fの酒井拓を意識しての走りになった)。 そして寺西が(白ダスキ)が菊島を追う。 スタートから菊島の姿を捉えられず結果、単独走になった。 さらに少し間が開いて毛塚(原宿と)中井(ベテラン)が併走状態で追いすがる。 この二人の争いは最初から中継点まで続き、最後必死で逃げた毛塚が中井に2秒リードしてタスキリレーを終えた。

1区を終わった時点で
@公園
A白ダスキ(58秒差)
B原宿(2分27秒差)
Cベテラン(2分29秒差)

菊島昭一
3回目ということもあり、気楽に走れた。 4つ巴チームでしたが、織田Fのたっくんを目標について行こうと必死で走りました。 5キロ過ぎから離されましたがまた1区を走ることが出来れば、来年はたっくんに勝ちたいです。

寺西直樹
アトミクラブの一員として出場するということで朝からやる気満々だったのですが、 スタートしてどんどん抜かされてしまいました。 来週、別大で完走目指して頑張ります。

毛塚敏男
昨年と同じく1区。 スタートのぴりぴりした雰囲気は独特。 昨年よりも1分遅くなってしまった。

中井康広
2年連続1区です。 今日は、自分の時計ではなく世の中の時計が狂っていたのではないでしょうか。 花の1区で無様な走りをしてご迷惑をおかけしました。 来年は気持ちだけは区間賞を狙って頑張ります。

2 区
2走は酒井健(公園)が1区菊島の貯金をかろうじて死守。 追う「白ダスキ」は♪おふくろさん♪を唄う歌手の森進一ではない森進一郎が猛追した。 1分近くあった差を5秒差まで詰めた。 さらに後ろを走る2チームは越田(ベテラン)が併走の中沢(原宿)を引き離しにかかりこの2チームの差は47秒と開いた。 中沢(原宿)は故障を押しての出場。 本来の走りが出来れば先行チームの追い上げも可能であった。

順位は
@公園
A白ダスキ(5秒差)
Bベテラン(2分33秒差)
C原宿(3分20秒差)に。

酒井健雄
アトミクラブで最初に奥むさし駅伝に参加した時は私も30代半ば、今や還暦間際。 駅伝が中断した時を除いてほぼ皆勤賞。 思い返せば4半世紀、この間さしたる故障も病気もせず走れ、ただひたすら感謝、感謝。 今年は菊ちゃんの後を受けての2区、好位置で来た菊ちゃんからの順位を下げまいと頑張ったが、結果は4人順位を下げた。 まあこんなものか、欲張っても出来ないことは出来ない。 最近は悔しさが湧かずすぐ納得してしまう。 あと5年は奥むさし駅伝に出たい。いやいや、あと10年かな。

森進一郎
会社のチームの付き添いと、このチームの2区とどちらをつとめたら良いか迷いましたが、 こちらへの参加を選びました。 これをきっかけにアトミの行事には顔を出して行きたいと思います。 皆さんの顔が見えてきましたので来年はもっとチーム順位を上げます。 よろしくお願いします。

越田秀敏
奥山さんから「今年は自分の記録を抜くだろう」と言われたのですが、全然駄目でした。 心を入れ替えて頑張ります。

3 区
この3区では順位に変動があった。 3走は小川(白ダスキ)が前を走る高橋(公園)を序盤で捉えるとさらに引き離しに掛かった。 後続も追い上げを開始。復調梨本(原宿)が得意の山登りで力を発揮。 4人の中では唯一16分台で入り面目を保った。 税所(ベテラン)を追う梨本が先行「公園」を詰め4区以降のバトルが楽しみになった。 ここで先行2チームと後発2チームに2分近い差が出てきた。

@白ダスキ
A公園(37秒差)
Bベテラン(2分37秒差)
C原宿(2分47秒差)

小川 望
なんとかたすきをつなげて良かった。やっぱり、この奥むさしに来ると頑張ってしまいますね。

高橋博之
のぼりで思いのほか、スピードが上がらず、なんとか4区の関田さんにたすきを渡すことだけに集中しました。 1、2区は良かったのに、自分のところで順位を落とす結果につながって申し訳ない。 この区間で白タスキにならずほっとしました。

梨本忠三
ほかの四つ巴チームには差をつけられていたので得意な上りで頑張りたかった。 残り1キロの地点でかなり前を追い上げたが、四つ巴の先着とは700メートル近い差をつけられていたんだ。 もっと詰まっていれば…

4 区
この区間では4つ巴チーム全員に白たすきが渡されたが、残り1分30秒、 かろうじて一斉スタートを逃れた本田美が(白ダスキ)が一番手でタスキリレー。 37秒遅れて関田(公園)が本田の後を追った。 関田は詰めるつもりが逆にジリジリ差を開けられタイム差は1分13秒差に。 一方、後ろの2チームは小賀田(ベテラン)が伊藤君(原宿)に10秒先行してスタート。 スタート前の二人には一斉スタートの時間が刻々と迫っていた。 去年は2チームが白タスキに飲み込まれた因縁の区間。 ことしは1分あまりを残してかろうじて白だすきにならずに普通にスタート。 小賀田(ベテラン)と伊藤君(原宿)との差は10秒を最長に最後まで一進一退の展開で5区へ持ち越された。

@白ダスキ
A公園(1分14秒差)
Bベテラン(3分29秒差)
C原宿(3分38秒差)

本田美恵
関田さんから、追っかけられるのが怖くて必死に走りました。 また、福岡さんが白タスキにならないよう頑張りました。

関田善作
美恵ちゃんのチームが先行してきて最初に出ていった。 何とか先行美恵ちゃんの姿を見つけてすぐに後ろに付きたかったが今回はストーカーになることはなかった。 行けども、行けども美恵ちゃんの姿は見えず、逆に離されてしまったようだ。 この区間では全員白タスキを持たされ去年の二の舞かと思われたがなんとか4チーム全員が黄色ダスキで走れた。

小賀田和美
4区をやりました。 伊藤さんとことボクのチームは白タスキかと思ったら伊藤さんより前にタスキをもらい、 伊藤さんもすぐついていた。折り返しで見たら100mくらいの差、ほんとにすぐそばだった、 そこからは自分の得意な下りだから頑張れて、 中間点からほかの人に抜かれないでいけた。 伊藤さんはボクに遠慮したのかな?間違えて先着しちゃった。

伊藤君夫
このメンバーで行くと来年は白タスキ組にも入れないかもしれないけど頑張りたい。

5 区
 本田の後を受けて福岡(白ダスキ)が先行。 続いて米川(公園)がスタート。 福岡はすでに65歳の老人だと思っていたら。 走りは若い、なんと世代を超えて孫のような高校生とデッドヒート演じていた。 入りの1キロを3分切ったという怪人ぶり。 これには米川も詰めることは出来なかった。 一方、後続2チームはどうか。 加賀(ベテラン)を奥山(原宿)が9秒差で追う展開になった。 この区間を昨年も走った加賀が故障上がりの奥山を引き離しに掛かりさらに11秒の差をつけて逃げ切った。
 この4チームはすべてアンカーにタスキを渡すことが出来ずに涙を呑んだ。 この区間を終わって白ダスキが頭ひとつ飛び出し、残り3チームのタイム差は35秒。

結果のタイム差は
@白ダスキ
A公園(3分50秒差)
Bベテラン(4分5秒差)
C原宿(4分25秒差)

福岡豊則
はじめてアトミで5区を走った。 昔で言えば大好きな40年振りの下りでした。 タスキもらって1キロ、時計を見たらなんと3分切ってて、ウソ〜!? 1・2・3人とトータル7人抜いたかな? 18分44秒で5,3キロ走れたのも、アトミの練習真似たことを自分ひとりで必死にやっている。 アトミの練習スケジュールをみて「あいつらが今頃、織田で練習やっていると思ってひとりで必死に練習している。 次のOB駅伝で力が出せるよう普段の練習はしっかりやっておきます。

奥山誠一
昨年はかかとがイカれてまして、充分に練習できていなくて苦しかった。それでも前を行く加賀さんに苦しくても負けるものかと頑 張りました。私のチームだけでなく前の3チームも白たすきでした。年々厳しくなる白タスキの関門、この駅伝大会の厳しさを知りました。

6 区
 非情にも4チーム全部が白だすきスタート。 第3中継所からこの第5中継所までのおよそ10kを30分以内で通過という関門はきつい。 結局、第5中継所の関門通過は60チームのみ。 残り72チームは白だすきを背負い大会の厳しき運営に涙を呑んだ。 最終区に入ったが四つ巴チームを含む72チームが一斉スタートした。 スピードの竹内か、安定持続の五十嵐か、川嶋さんに伴走してもらっている高橋勇か、はたまた故障回復を図る鈴木卓かの一発勝負に様相が変わった。 4人誰もが自チームの5位までの順位が分からないままのスタート。 必死に走るしかない。結果は川嶋監督に伴走サポートしてもらった高橋勇が32分台で抜け出し、 後を34分台の竹内、五十嵐と続いた。回復途上の鈴木卓は力を出し切れず最終ゴールに甘んじた。 着順と通算タイムは以下の通り。

@ 白ダスキ追われ組2時間25分53秒
A原宿走友会2時間29分06秒(3分13秒差)
Bベテラン2時間30分16秒(4分23秒差)
C代々木公園RC(6分43秒差)

竹内良彰
アトミクラブで走れてしあわせだと思います。感謝しています。いつかAやBチームで走りたい。

高橋勇市
川嶋伸次監督に伴走していただきました。6区は一斉スタートでした。 自分でも驚くほどよく脚が動きました。 川嶋監督からも喜んでもらいました。

五十嵐仁一
アトミクラブは関東ナンバー1だと思います。 なぜかというと織田を貸し切ってまで選手を育てようという姿勢にあります。 競技者、指導者として勉強になっています。 いつもアトミとして一緒に走れたらいいなぁと思っていますし、私の所属する郵政のクラブはアトミに負けないようライバルになっていきたいと思う。

アトミクラブは関東ナンバー1だと思います。 なぜかというと織田を貸し切ってまで選手を育てようという姿勢にあります。 競技者、指導者として勉強になっています。 いつもアトミとして一緒に走れたらいいなぁと思っていますし、私の所属する郵政のクラブはアトミに負けないようライバルになっていきたいと思う。

鈴木卓史
自分なりに頑張ったつもりだったが来年から気を取り直して頑張ります。 アトミの皆さんにはお世話になります。


<付添いメンバーからひと言>

森 義昭
今日は朝早くから酒井さんや玄さんに来てもらって、受付を手伝ってもらいました。 みんなサポートに慣れていますから。 Aチームは11位になり中央・東洋・立教・神奈川大などには負けました。 そして実業団の新電元やボッシュにも先を行かれましたが一般のクラブチームとしては頑張っている。 ABはどこを使ってもいい選手たちばかりだ。 来年は7チームになればいい。そして私もいつかは走りたい。

若松宏一
私が付き添いをした第3中継所(3区〜4区)は4つ巴チーム全員が屈辱の白たすきには1分を残して全員無事通過しました。 その後、かなりのチームが一斉スタートしていきました。

高橋玄太
第1回から連続付き添いです。 故障をなくして出場できるようになればいいんですが…

五十嵐一夫
付き添いしました、去年は4区走りました。 ことしも関門がきつくこうレベルが高いと来年自分は走れるかどうか?

古田 誠
去年からお尻の下が痛いと思ったら坐骨神経痛で、一年くらい病院に通いました、さらに肺にカビが生えていると言われて、 菌が入るといけないので走るのはダメと言われ1年間走りはお休みになっています。 そろそろ走り始めようかと思っている。 わたしはアトミの虜。 アトミの皆さんと一緒に走ることが喜びですし、サポートも何でもいたします。

粕谷 達
出遅れの粕谷です。アトミの芸能部長、事務局のみなさんが頑張って盛り上げている。 一緒にアトミを盛り上げたい。

篠原義雄監督
出場の皆さん、今日はお疲れ様でした。 6チームが参加できてよかったです。 この駅伝は高校の一流どころ、実業団、大学などが一緒に走り市民ランナーにはとてもレベルが高いと大会だと思います。 Aチームの11位は特筆に価します。 今年はクラブ結成から25年目に入ります。 この駅伝がいい皮切りになりました。 これからも全国OB駅伝や東日本駅伝が控えています。みんなで頑張っていきましょう。


当日は早朝から寒い中を多くの付き添いの方に選手をサポートしていただきました。 おかげ様で出場選手全員は思い切り駅伝を楽しんで走る事ができました。 ほんとうにありがとうございました。

<付き添い、応援の方々>
篠原義雄監督、 森義昭さん、若松宏一さん、高橋玄太さん、古田誠さん
五十嵐和夫さん、袴田悦子さん、矢澤智子さん、梅村京子さん
五十嵐仁一さんの奥様、粕谷 達さん(新年会参加)


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