アトミクラブ
第5回奥むさし駅伝競走大会

開催日:2007年1月29日(日)

【奥むさし駅伝について】

 コースは東飯能駅前をスタート、西吾野駅前を折り返し、 ふたたび飯能市街に入り商店街をゴールとするおよそ39.6kmの距離。 このコースの特徴は往路がほとんど上り、復路は反対にほとんど下りの6区間。 真冬のこの時期、往路は向かい風、復路は追い風となるが時おり逆風が吹くこともあり選手を悩ませる。 西武秩父線に沿った渓谷脇の走路を山間の風情を味わいながら走る(味わう余裕などないと叱られそう)。 一般クラブや実業団、大学、高校が結集する駅伝として関東一円で高い人気がある


【第5回奥むさし駅伝競走大会結果上位・アトミチーム】

順 位チーム名タイム
1位 ストレッチポール2時間00分43秒
2位 ランナーズ・ハイ2時間01分17秒
3位 ボッシュ2時間01分21秒
4位 中央大学2時間01分23秒
5位 ホワイトリバークラブ2時間02分32秒
6位 立教大学2時間03分00秒
7位 JOSAI R・C2時間03分27秒
8位 新電元工業2時間03分36秒
9位 駿河台大学2時間05分17秒
10位 長野市駅伝部2時間05分55秒
11位 飯能高OB2時間07分08秒
12位 横瀬陸協2時間07分26秒
13位 大日本印刷2時間09分15秒
14位 アトミクラブ2時間09分18秒
15位 十日町駅伝部2時間09分45秒
16位 川口市陸上競技部2時間10分12秒
28位 織田Fクラブ2時間12分58秒


【大会詳報】

 1月29日、第4回目の「奥むさし駅伝」が開かれた。 今年のアトミの出場チームは「アトミクラブ」として1チーム、「織田Fクラブ」・「代々木ベテランズ」・「代々木公園RC」・「原宿走友会」・「白ダスキ追われ組」の有志チームで5チームを編成、 合計6チームが他の出場チームとともに「冬の奥武蔵路」を走ってきた。
 駅伝当日は冷え込みがありながらも快晴の下で開催された。 午前9時、スタートの号砲が鳴り、各チームの思いを込めて1区の選手の力強い足音とともに「奥むさし駅伝」の熱戦の火ぶたが切られた。 以下、各チームの記録と活躍の模様を報告する。(報告者 関田)

<アトミクラブ>

大学、実業団、一般強豪チームを相手に奮闘、ことしは14位

14位 アトミクラブ 2時間09分18秒  (ゼッケン106)
区間 1区 2区 3区 4区 5区 6区
距離 9886m 5433m 5080m 4607m 5294m 9283m
選手名 中里綾介 高畑吉元 深瀬雅文 遠藤昌志 大船幸信 篠原 充
中継記録 0:31:10 0:49:54 1:06:48 1:21:20 1:38:05 2:09:18
中継順位 12 14 15 14 13 14
区間記録 0:31:10 0:18:44 0:16:54 0:14:32 0:16:45 0:31:13
区間順位 12 23 17 16 18 22

「アトミクラブ」チームは1区に積極ランナー中里を起用
大学、実業団、一般クラブチームの強豪が結集するもっともきびしい区間。 前半5Kを14分台で飛ばすハイペース。城西大、中大、立大、ボッシュ、新電元の選手と堂々渡りあったが、意欲的な走りの反動で後半は粘れずにこの区間12位で2区高畑に。 もっともきびしいこの1区での中里の積極的な走りが最終14位につながった。来年はさらに力をつけて大いに活躍することだろう。

2区高畑はここのところの練習不足もあってか団子状態の2区にあってなかなか伸びない。 断続的に行う練習も長い距離が中心。 スピード練習できていない結果がここに出た。タスキは区間順位を2つ落として昨年2区を務めた深瀬に渡った。


3区深瀬は年末から足を痛めていて本来の走りが出来ない。大学、実業団の実力者がひしめくこの2、3区はちょっと気を抜くと大きく順位を下げる。 2区高畑、3区深瀬も不調だった(本人談)とは言え、大きく順位を下げることなくよく持ちこたえた。


4区大学、実業団、一般クラブの上位チームに中にあって50歳に手の届く位置にいる最年長遠藤が今年もその怪物振りを発揮。 息子のような若手を相手に順位を1つ上げ、14位で5区初起用の大舟に繋いだ。



5区敬愛する遠藤からタスキをもらった大舟は4区からの勢いをそのままに初起用の期待に応え重責を果たした。 昨年は初の15分入りし、乗っている大舟は終始安定した走力で期待通り走りきった。 この区間でもチーム順位を一つ上げて最終6区で待つ篠原(充)にタスキを託した。

6区篠原(充)は常連アンカー石田の故障代役として急遽この6区を走った。 突然の起用にスピード練習をしていない戸惑いを覚えながらも、Aチームアンカーとして重責を果たした。 最終区篠原の走りで強豪ひしめく「奥むさし駅伝」の中で最終順位は14位となった。篠原(充)はこの「奥むさし」で初陣を飾った。

中里
去年・一昨年は3区を走りました、今年はチームに期待され1区で出場しましたが前半5kを14分台で通過、 入れ込みすぎて後半粘れずに31分8秒でした。 一言で言うと力負け、コテンパンにやられました。 チームが入賞するためには悪くても6位で高畑さんにつなげなければと思ったんですけど。 アンカー石田さんの欠場のこともあり自分がなんとかしなきゃと1人気持ちの中で抱え込んでしまった。 いい勉強になりました。来年は区間賞狙います。

高畑
中里君が元気よく飛び込んできて、タスキをもらったが、自分の走りがいま一つで3区深瀬選手にいい位置で渡せなかったのは残念。 今年に入り長い距離を中心にやっているのでその分「東京マラソン」で結果を見せたい。

深瀬
年末に痛めた足が心配だった。もう少しいいタイムで走らないと順位を上げられないし、Aチームでは通用しないことがわかった。 また来年もAで走りたいのでこれからも頑張ります。

遠藤
4区は3年連続です。タイムで一昨年、昨年より10秒ずつ遅くなり不本意でした。 仕事の環境が変わり、練習不足も手伝って体重が増えベストの状態にもってこれなかった。 5月のOB駅伝までには体調をベストにもっていき優勝に貢献したい。

大舟
今年Aチームに抜擢されまして非常に緊張いたしました。憧れの遠藤さんからタスキをもらえてよかったです。 走りは自分的には良かったと思うのですが、大学生チームらしい若手が多くてついていくのが精一杯でした。 皆様と共に最高の駅伝ができてよかったと思います。

篠原充
急遽見慣れない電話が携帯にありました。森さんから今回、石田さんが出られないということで代走出場の連絡でした。 ラストを走らせてもらいましたが、スピード練習をしていなかった分きつかったです。 ゴール手前で高校生を追い詰めたが3メートル追いつかなかった。


<織田Fクラブ>

ベテランと若手による混成チームはベテランが頑張りぬき28位と健闘!

28位 織田Fクラブ 2時間15分11秒 (ゼッケン135)
区間 1区 2区 3区 4区 5区 6区
距離 9886m 5433m 5080m 4607m 5294m 9283m
選手名 山川 寛 竹内良彰 菅原淳史 大友 誠 谷川久朋 鈴木英明
中継記録 0:33:25 0:53:23 1:12:29 1:28:10 1:45:13 2:15:11
中継順位 38 39 44 40 36 28
区間記録 0:33:25 0:19:58 0:19:09 0:15:41 0:17:03 0:29:58
区間順位 38 50 59 36 20 12

織田Fクラブの1区はかっての山登り男、42歳の山川が務めた。 さすがベテランらしく猛者がひしめく花の1区を楽しんで走るかのように大学チームの若手や一般チームの実力者たちを従えて前後15人くらいの縦長の集団を形成。 後半の上りも気にせず区間38位で2区竹内のところにタスキを繋ぐ。

2区竹内は一昨年の欠場のことが頭の隅にあり、ここで何とか走りきってBチーム抜擢に応えたいとタスキを繋ぐことだけに集中した。 普段、仕事の関係でスピード練習ができない悩みはあったがチーム順位を1つ減に持ち堪えて、無事タスキを3区に待つ菅原へ。 この時点でチーム順位は39位。

3区は菅原、ここの所、織田や合宿にも出られない状態ではあったが「奥むさし」は走りたいと3区を任された。 本人も言うように最初に突っ込みすぎてあとで反動の出る結果となった。 失速となった後半は後ろからのチームにいくつか抜かれたが、若手大友が待つ4区へは必死で駆け込んだ。

4区は昨年アトミの練習会に参加し始めた現役大学生大友。 若さを買って「織田Fクラブ」の4区を配置された。 まだ絞りきれていないという頑健な体躯からパワフルな走りが見られた。 翌日、卒論の締め切りを押してこの駅伝に出場。この区間36位、チーム順位も4つ繰り上がり40番手で5区ベテラン谷川へタスキが渡る。 大友、最高の卒業記念駅伝となったか。

5区谷川は1走山川とは同年代。山川よろしく谷川も終始落ち着いたペースで5区の下りを走りきる。 途中、大学やクラブチームを捉え、区間順位20位、チーム順位も4つ上げアンカーの鈴木にタスキを託した。

6区は鈴木英が中村の欠場から1区に代わった山川のあとを受けて6区を走った。鈴木は日頃、今回出場の中井、高橋、竹内、関田らと共に埼玉県白岡を中心に練習をしているスピードランナー。 3年前の雨の「東日本駅伝」ではBチームの1区を背負った。 持ち前のスピードで1区起用も考えられたが最後の砦のアンカーでその力を遺憾なく発揮した。 8人をごぼう抜き。同じアンカー区間の飯能OBの川嶋伸次さんを意識したというが川嶋さんのタイムは遅れること5秒差。 区間最後でそのスピードが生きチーム順位を28位に上げ、来年のAチーム起用をアピールした。

山川
1区を走りました。スタートしてすぐにアトミAの中里君を見失ってしまった。 自分としては全体を通してうまく走れたかなと思う。 年も42歳位になると苦しいというより足が回らなくなる現象が起きてきます。 記録は33分30秒を切れて満足。タスキを渡す時は竹内さんが見当たらなくてあせったけどすぐに出てきてくれたのでよかった。

竹内(良)
山川さんに言われたとおり、中継がうまくいかなかった。 今回2区を走ってみて、きついコースでしたが走り終えてほっとしました。 自分としては、これで一昨年遅刻したことも解消できたかなと…。来年は元に戻します。

菅原
はじめに入れ込んでしまって、後半はスタミナ切れで失速してしまった。 もっと落ち着いてスタートできるよう来年はここを注意して走りたい。

大友
はじめまして大友です。アトミには9月から練習に参加、 皆さんと練習を始めてから自分でも驚くほど速くなりました。 じつは明日が卒論の締め切りなので今日帰ってこれから頑張ります。 フルではサブスリーを狙いたい。 今は65キロの体重でアトミの中でも太っているほうでしょう。 就職しても体重に関係なく頑張っていきたい。またよろしくお願いいたします。

谷川
アトミチーム4区を走り終えた遠藤さんから「頑張れの激励」の声と供に4区の大友さんからタスキを受け「嬉しい気持ち」で5区をスタートできました。 17分切りを目指し積極的に行こうと思ったが「突っ込み・粘り・スパート」ともイマイチで4、5人を抜くも前後半イーブンペースとなり17分が切れず残念でした。 来年は前半区間が走れるように頑張りたいと思います。

鈴木英
飯能OBの川嶋伸次さんを意識して走った。区間のタイムで川嶋さん(11位)に5秒負けた。 (12位)また走る機会をください。来年は追いつけるよう頑張って走ります。


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<四つ巴チームの競り合い>
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 最後までもつれアンカー勝負、「白ダスキ追われ組」が逆転で先着。 チーム最終順位は73位(白ダスキ)、74位(代々木公園)、75位(原宿)、そしておしくも最終アンカー区間で突然のアクシデントに泣いた先行(代々木ベテラン)が89位に。

73位 白ダスキ追われ組 2時間29分38秒 (ゼッケン149)
区間 1区 2区 3区 4区 5区 6区
距離 9886m 5433m 5080m 4607m 5294m 9283m
選手名 中沢政延 松並 哲 高橋博之 伊藤 真 竹内隆志 関口俊治
中継記録 0:36:59 0:59:49 1:20:05 1:38:10 1:57:57 2:30:47
中継順位 93 97 94 90 87 73
区間記録 0:36:59 0:22:50 0:20:16 0:18:05 0:19:47 0:32:50
区間順位 93 104 85 82 67 51

74位 代々木公園RC 2時間31分11秒 (ゼッケン147)
区間 1区 2区 3区 4区 5区 6区
距離 9886m 5433m 5080m 4607m 5294m 9283m
選手名 中井康広 篠原昭二 鈴木卓史 本田美恵 伊藤君夫 高橋勇市
中継記録 0:36:49 0:57:42 1:18:40 1:36:07 1:55:35 2:31:11
中継順位 90 79 87 81 75 74
区間記録 0:36:49 0:20:53 0:20:58 0:17:27 0:19:28 0:35:36
区間順位 90 66 100 63 62 79

75位 原宿走友会 2時間31分20秒 (ゼッケン136)
区間 1区 2区 3区 4区 5区 6区
距離 9886m 5433m 5080m 4607m 5294m 9283m
選手名 梨本忠三 福岡豊則 税所篤裕 小賀田和美 関田善作 松崎哲平
中継記録 0:38:21 0:59:34 1:20:21 1:38:40 1:58:35 2:31:20
中継順位 103 92 96 91 91 75
区間記録 0:38:21 0:21:13 0:20:47 0:18:19 0:19:55 0:32:45
区間順位 103 74 94 91 70 48

89位 代々木ベテランズ 2時間35分22秒 (ゼッケン89)
区間 1区 2区 3区 4区 5区 6区
距離 9886m 5433m 5080m 4607m 5294m 9283m
選手名 毛塚敏男 山内 修 小川 望 五十嵐和夫 加賀耕三郎 酒井健雄
中継記録 0:37:16 0:58:33 1:18:22 1:36:03 1:55:33 2:35:22
中継順位 96 86 81 80 74 89
区間記録 0:37:16 0:21:17 0:19:49 0:17:41 0:19:30 0:39:49
区間順位 96 76 73 70 63 123

 ことしは昨年より1チーム増やし4チームで先着を争うチーム構成で出場した。 今回は直前での欠場者(この時期は毎年のことだが)が多く、補欠の手当とチーム力を均等にするのに苦心した(世話人談)。 土壇場にきて力のある若いメンバーが補欠に入ってくれた関係で最終区に力点をおいたチーム構成になった。 日頃見慣れたメンバーもこの日ばかりはライバル、お互い真剣勝負の様相を呈してレースは始まった。 勝負は最後までもつれアンカー勝負がまさに的中、3チームが続けてゴール。 途中区間においても激しいバトルが繰り広げられ新年恒例、アトミメンバー同士による「奥むさし四つ巴先着争い」となった。 以下、各区の競り合いと選手の活躍については出場選手のコメントを入れてまとめた。 (4チームの名称は「代々木ベテランズ」=ベテラン、「代々木公園RC」=公園RC、「原宿走友会」=原宿、「白ダスキ追われ組」= 白ダスキとして略して報告する。)

1 区 号砲一発、中井(公園)が飛び出す。遅れじと中沢(白ダスキ)、毛塚(ベテラン)がマーク。 梨本(原宿)は故障のこともあり自重、無理にはつかない。中盤を過ぎた下りあたりからじりじりと差がつき始め結果3人の先着争いとなった。 残り3Kの地点で毛塚がやや離される。 中沢はその後も中井に執拗に喰らいつく。 残り1Kの地点では中沢が中井の前に出る。「これではいけない」と残り500mで中井がスパート、この最後のまくりに中沢つけず中井の先着が確定した。 中井は昨年遺恨の中沢とのアンカー勝負の借りを1区で返した。

中井:[公園RC]
走る前、中沢さんが気管支炎に罹っているのであまり走れないと聞き、 少し気が楽になった。だがスタートしてみると中沢・毛塚両選手が話をしながらべったりとついてくる。 途中から一人足音が消えた。毛塚さんだった。 残り1キロで一度中沢さんに交わされかけた。 「中沢さんてすごい人だ、気力で走っている。」と思った。 中継手前500mでラストスパートし何とか中沢さんを離し数秒差をつけて勝てた。

中沢政:[白ダスキ]
中井さんがあと1Kあたりで少し落ちてきたのでシメシメと抜きにかかったら逆に元気付けてしまい離された。 離すときは気合入れて相手を気落ちさせないとダメだね。

毛塚:[ベテランズ]
中沢さんはスタート前から具合悪そうでした。だが走ってみると…。私と中沢さんとで中井さんを追う展開。 3人で下って6キロか7キロの上りで少し抑えた。梨本さんが来るかなと影におびえたがとうとう来ずじまいだった。 この1区では個人のレースで味わえない緊張感の中で走れた。 スタートのピリピリした雰囲気がとてもよかったです。

梨本:[原宿]
奥むさしのスタートは10年ぶりでした。下りに入った途端、前の3人が一気に見えなくなった。 駅伝は一度離されたら終わり。1区は力の差か、どんどん離された。 私のチームは私があと30秒頑張れば白たすきにはならなかった。次の走者が福岡さんという甘えがあった。 たいへん反省しています。1区スタートを命じたZさんを恨みます(笑い)。

2 区2走は篠原昭(公園)が中井の勢いをそのままにさらに差をつける。 松並(白ダスキ)は故障もあってかスピードに乗れず後ろからきた山内(ベテラン)に抜かれる。 離されまいと必死に追走するがその差はさらに広がる。最終でタスキリレーした福岡(原宿)はのんびりを決め込んでいたが若い女子選手に抜かれてから俄然やる気を出し追走を開始する。 山内を4秒詰め、中継近くで松並を捉えた。

篠原昭:[公園RC]
アトミの足長じいと云われている篠原です。 今日は自チームがトップできてくれたので登りを頑張りました。 後の山内さんや福岡さんが気になったのですが、この駅伝ために「高尾山練習を5回もやったんだから」と言い聞かせてがんばりました。

山内:[ベテランズ]
受け渡しの時、毛塚さんから20秒差でたすきをもらいました。 2番目松波さんには2キロ付近で追い付きましたがその前の篠原さんの姿はまったく見えなかった。

福岡:[原宿]
今日は1区の忠さんが頑張ってくれるので「のんびり走れるワイ」と高をくくっていたら、 なかなかこない。いざ走り出しても力が入らない。後ろから来た若い娘に抜かれてやる気が出た。 最初は抑えて行こうかと思っていたらライバルチーム149番が見えてきた。 中継点手前でなんとか追いついた。今回はスピード練習してなかったがひとつでも前への気持ちが成果として出た。 爺々も負けていませんぜ。

松並:[白ダスキ]
ぜんぜん足が動かずきつかった。最後のところで福岡さんにかわされた。逃げ切りたかった。 ザンネン!

3 区 3走は小川(ベテラン)が復調振りを発揮。先行の鈴木卓(公園)を捉え、4チームの先頭に立つ。 離された鈴木は途中足をひねり、足を引きずってのタスキリレー。 何とか白ダスキには間に合った。3番手を走っていた税所(原宿)に高橋博(白ダスキ)が15秒あった差を詰め、 さらに引き離しにかかる。ここで先行2チームと後発2チームに2分近い差が出てきた。

小川:[ベテランズ]
たすきをもらった時は2番手で追いつけるのかいな?と思っていたが鈴木さんが途中から失速し抜くことができた。 この3区いつもは抜くか抜かれるかの瀬戸際勝負。今回は四つ巴チームのトップでタスキリレーができて大満足。

鈴木卓:[公園RC]
中間で足をひねって失速。繰り上げかなと思っていたが本田さんにはなんとかタスキが繋げた。 貯金を使い果たしてスミマセン。来年はなんとか汚名挽回でがんばりたい。

高橋:[白ダスキ]
ウチのチームは結果、白ダスキかもしれないけど伊藤(真)さんに黄色タスキを渡すのと同時にピストルが鳴った。 当然伊藤(真)さんは黄色ダスキが間に合って走っているものだと思っていた。 その後、係員に追いかけられてタスキをはずされたとは…。ヒドイ!本当に悔しいです。

税所:[原宿]
大先輩の福岡さんにタスキをもらい、そして尊敬する長老小賀田さんにタスキを渡せて感激でした。 こうなるとタイムや順位は別にしていい駅伝になりました。

4区五十嵐(ベテラン)が一番手でタスキリレー。18秒遅れて本田(公園)もスタート。 本田の目は獲物を狙う獣のようにじっと五十嵐を見据える。ジリジリ差を詰めたがあと4秒のところで必死で逃げる獲物五十嵐に逃げられた。 一方、後ろの2チームは高橋からタスキを受けた伊藤真(白ダスキ組)が中継点を100mくらい過ぎたあたりまで若い係員に追いかけられ、白ダスキを掛けられた。 伊藤は「白ダスキ」に追われ、チーム名が現実のものとなった。 だが後ろに迫る小賀田を意識し、気持ちを切り替え中継点に向かう。 (原宿)小賀田は必死に手をあげてくる前走税所を目の前に屈辱の白ダスキの一斉スタート。 小賀田は諦めることなく(白ダスキ)の伊藤の姿を追う。この区間チーム順位変わらず。

五十嵐[ベテランズ]
小川さんがトップで来た。すぐ後に本田美さんのチームが迫っていた。 故障のことを忘れて逃げまくった。2Kあたりまでは足が空回り。本田さんには差は詰められたものの何とか逃げた。 白たすきではなく手渡せた。本田美さんの後ろからのプレッシャーがきつかった。

本田:[公園RC]
「白ダスキ」ギリギリは、爺婆には心臓に悪いです。 前で五十嵐さんがタスキを先に受け取ったので今年はストーカーに徹しました。 もう少しの所で逃げられました。去年はストーカーから逃げたけど今度は追う立場、ストーカーも楽ではないですね。

伊藤真:[白ダスキ]
10時20分に関門時間。五十嵐さんから順番に一旦全員が白たすきをもらう。 前走者が折り返しを過ぎても皆心配していました。 全員が白ダスキかと心配していたら小川さんがきてアトミ4チーム全員が白ダスキになることだけは免れそうだと皆一応一安心。 次に美恵ちゃんが行き。あとは私と小賀田さんが中継位置で待つだけ。 白ダスキスタートまであと10秒と言われたとき高橋さんの姿が大きくなってきた。 うまくタスキ渡しが出来たかと思って走り始めたら、若い係員が白タスキを持って追いかけてきた。 ということで黄色タスキは取り上げられ白ダスキを渡された。 これで我々チームの名称を納得した。「白たすき追われ組」(誰がつけたんかいな、ホンマに)また来年も頑張ります。

小賀田:[原宿]
中継直前、目の前で白タスキスタートのピストルがなった。下りの4Kを伊藤さんの姿を見ながら走った。故障が長か ったので5区の関田さんの姿が見えたときにホッとした。

5 区(ベテラン)加賀が行って、すぐに(公園)伊藤君が中継。 その差わずか4秒。昨年の5区での本田と関田の死闘の再現だ。 加賀が逃げれば伊藤が執拗に追う。下りの約5Kをほとんど付かず離れず、伊藤がわずか2秒詰めて接近勝負はさらに続く。 後発2チームは若さの(白ダスキ組)の竹内隆が軽い走りで(原宿)関田を退け、さらに7秒差をつける。 先行2チームと追う2チームとの差は3分近い差に広がる。この区間でもチーム順位変わらず。

加賀:[ベテランズ]
五十嵐さん、本田さんが競り合ってくるのがコールで分かった。 五十嵐さんからタスキをもらう時、後ろの美恵さんとは数メートルしかなかった。 「続いてきたらいやだな」という思いは的中した。本田さんから受けた伊藤君夫さんが執拗に喰らいついてくる。 走り始めから最後まで執拗に付かれ大変プレッシャーになった。

伊藤君:[公園RC]
美恵ちゃんからたすきをもらって加賀さんにただ付いていくだけだった。最後は必死でラストスパートした。 年寄りにはきついが楽しいねぇ。

竹内隆:[白ダスキ]
大変気持ちよく走れた。後ろに関田さんがいることなど感じないくらい山間を走る駅伝は最高だった。 正月の「箱根」を想起して学生気分で走った。とても楽しかったので来年もぜひ走りたい。

関田:[原宿]
伊藤真さんと小賀田さんとは数秒差、真さんからタスキを貰った竹内選手が見えていたので去年と同じようにピッタリマークでいけるかと思ったが中間点で差が詰まった程度で残り1Kでは逆に軽い走りの竹内選手に離された。 前のチームの追い上げは若い松崎さんに託した。 「奥むさし」での白たすきは初めてのこと、非情にも関門規制が厳しく白ダスキに甘んじた。 もう少しのどかに走らせてくれる駅伝大会であって欲しいねぇ。来年はぜひ黄色ダスキを奪還したい

6 区 最終区に入り、ここでドラマが待っていた。加賀からタスキを受けた酒井(ベテラン)と後を追う高橋勇市(公園)との差は2秒。 「いやな展開だな」と思ってスタートした酒井は3Kも行かないうちに突然、悪寒と吐き気に襲われ立ち止まってしまう。 ベテランズは酒井のこのアクシデントは痛かった。ここで戦線を離脱。 山川の伴走で酒井を追撃していた高橋は酒井の異変に気がつかない。 一方、大差のついた関口(白ダスキ)と松崎(原宿)は前をいくチームをとにかく抜いて行こうと猛然と突っ走る。 二人は黄色タスキチームを次々抜き去っていく。 関口(白ダスキ)は残り1Kのところで先行の高橋(公園)捉え前に出ると4チームトップでゴールした。 次に高橋がゴール。松崎(原宿)も遠くに見える関口を意識して走り、関口を5秒つめ、公園チームの高橋に肉薄した。 関口、高橋、松崎と続けてゴール。走りを再開した酒井が4分送れてゴールした。 ここで酒井が万全であれば4チームが続けてゴールと展開になっていたことだろう。

関口:[白ダスキ]
この駅伝は初めて走った。飯能の街に入ってからの熱い応援には感激した。 あと残り1Kの所で「代々木公園」の高橋さんを捉えた。4つ巴チームで先陣を切れて本当によかった。 コースの途中、沿道のおじいさんから「この駅伝はクロンボが走ってもいいのか?」との声が聞こえた。 まさか自分のことではないと思っていたらこちらを指差している。 自分も黒さを認識していたがまさか黒人選手に間違えられるとは…とほほ (黒人選手に間違えられる選手はアトミにもう一人います。 品川の永見さんは色も黒くスリムでしかも足は細くレースではよく黒人選手に間違えられます)

松崎:[原宿]
待っている間、すごく緊張しました。 「白ダスキ追われ組」の関口さんが40秒くらい前に出て行ったので必死に追いかけたが5秒しか詰めることはできなかった。 また来年走ります。今度はBチーム出場を目指します

高橋勇:[公園RC]
1区を走った山川さんに伴走してもらって本当にうれしかった。 山川さんが「10メートル先に酒井さんがいます。」「5メートル先に酒井さんがいます。」といったところで酒井さんを抜きました。 山川さんは伴走上手でした。「福岡国際」では足を痛めてしまいましたがなんとか走れました。 (山川:高橋の伴走)今回、奥武蔵駅伝の新年会に出たかったが奥さんの抵抗にあってダメかと思っていたら、 勇市さんから伴走の依頼が来た。「パラリンピックの金メダリストからの依頼だよ」と言ったら「じゃ新年会もいい」と言われ、 この新年会に参加できた。駅伝を走るよりうれしかった。

酒井:[ベテランズ]
実は前日から体調がすぐれず胃がもたれていました。2kぐらい走ったところで寒気と吐き気が襲ってきてしばらく走ったり歩いたりしました。 その後何とか気を振り絞って走ってゴールした次第です。今回はアンカーでよかった。途中区間でこれだったと思うと・・・


付添いメンバーからひと言

山内朱美
きょうは何の力にもなれなかったが箱根駅伝のような駅伝を見せてもらって、わくわくしました。

西部京子
2区と3区の間にいました。大きく名前を書き応援しました。

森 義昭
来年か再来年には付添いではなく走ります。 AやBではできないけど四つ巴チームなら走れそうです。また次に向けてがんばりましょう。

樋川仁省
走ってばかりではなく、たまにはお手伝いをしようと飯能のプリンスホテルに泊まりました。 東日本駅伝のレベルではない本物の駅伝だと思いました。 プリンスに泊まった甲斐がありました。

高橋玄太
今日はお疲れ様でした。壮絶なバトルをみせていただきました。 きょうの順位は気にすることはないと思います。また来年を目指して頑張って欲しいです。

篠原義雄監督
足を痛めてしまい皆さんに迷惑を掛けました。出場の皆さん、今日はお疲れ様でした。 6チームが参加できるとは思っていませんでした。この駅伝は高校の一流どころ、実業団、大学などが一緒に走り市民ランナーにはとてもレベルが高いと大会だと思います。 秋の東日本とは質が違います。今日は新年の皮切りの大会なのでこれからまた頑張って欲しい。

粕谷 達
アトミクラブはすごいと思います。「勝つ」とか「勝てない」というより6チームできるということがすごいです。 これからもがんばってください。


当日は早朝から寒い中を多くの付き添いの方に選手をサポートしていただきました。 おかげ様で出場選手全員は思い切り駅伝を楽しんで走る事ができました。 ほんとうにありがとうございました。

<付き添い、応援の方々>
篠原義雄監督、 森義昭さん、若松宏一さん、高橋玄太さん、樋川仁省さん
柴崎康男さん、袴田悦子さん、西部京子さん、山内朱美さん(新年会参加)
粕谷 達さん、(2次会参加)、川嶋伸次さん


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