アトミクラブ

アトミクラブ通信 NO.73 2004年9月


アテネパラリンピック出場「高橋勇市さんの壮行会」報告

大会参加者の記録報告 No.73



 夏が暑いのは毎年のことですが、今年の暑さは半端ではなかったですね。 ほんとうに暑い夏でした。 7月の初めに前号をお送りしてからおよそ2ヶ月、梅雨らしい季節をあまり体感しないままいっきに夏になりました。
 この夏、日本列島には連日、熱波が押し寄せ、熱中症や暑さを話題にするニュースが多く流れ、 7月20日には東京でなんと39・5度という記録的な温度になりました。 連続真夏日も40日まで記録を伸ばしたとか。例年の7月の練習会ですと梅雨時の雨の最中、ぐっしょり濡れてメニューをこなすこと が多いのですが、今年は汗びっしょりの練習会になりました。
7月は暑さ対策のためにインターバルの本数を減らし、リカバリーを長くした真夏のメニューに切替えました。
 その暑さも8月も下旬にすこし落ち着いてきました。 ここのところ涼しい日も現れて秋の気配さえ感じられるような今日この頃です。 さて、これからの我われの心配は夏の疲れです。 あの暑さの中で頑張ってきたのですから無理な練習は避け、自分の体と相談しながら上手に疲れをとって、 体調を崩したり、故障など起こしたりしないで秋の本格的レースに臨んでいってください。

4年に一度開かれるオリンピックが8月13日から発祥の地、アテネで開かれました。 連日、出場選手の熱い闘いに胸を躍らせました。なかでも競技序盤から日本選手の活躍が目を引きました。 柔道、体操、水泳、レスリング、陸上など金メダルラッシュが続き、他の競技でもすばらしい闘いが見られました。 毎晩、深夜に行われるテレビ中継に眠い目をこすりながら興奮して観たのは私だけではないと思います。
 中でも陸上で女子マラソンの野口みずき選手の快走にはひときわ興奮いたしました。 あの小さな体で25キロ過ぎからスパート、厳しい起伏あるコースを終始リードし、 前回のシドニーの高橋尚子選手に続き日本人女子選手2連覇を飾りました。
 本命ラドクリフ選手は途中リタイアし、ヌデレバ選手も最後までは追いきれず、 ゴール後に倒れる選手や嘔吐を繰り返す選手が多かったサバイバルレースの中を3人が入賞するという、 日本人女子選手の強さが光りました。
 男子もメダルこそ逃したものの油谷、諏訪両選手が5位、6位に入賞しました。 これも立派でした。 びっくりしたのは男子マラソンで終盤までトップを走っていたブラジルのリマ選手が乱入者にコース外に押し出しされるハプニングがありました。 結果は3位になりましたが走り終わった後のリマ選手の笑顔はさわやかで印象的でした。
 ハンマー投げの室伏選手は1位の選手のドーピング失格と同時に投てき種目で初めて日本に金をもたらせました。 閉会式ぎりぎりの発表でした。 「表彰台で金のメダルをかけてもらえればもっとうれしかった」と複雑な気持を表していました。 そうこうしている内に数々の話題と感動を生んだアテネオリンピックの19日間が終わりました。

オリンピックが終わるとひと月遅れでいよいよパラリンピックが始まります。 アトミの練習会メンバーの中から盲人ランナー高橋勇市選手が5000m、10000m、フルマラソンに出場します。 彼の得意とするマラソンでは金の期待がかかります。 彼はこの間、新潟や秋田、北海道などでレースや合宿をこなしてきました。 彼を支える伴走者の皆さんやサポートの方々とともにアテネでの夢実現のために日夜精進してきました。 その後の調整も今の段階までは順調に進んでいるようです。努力の結果が報われる日まであと20日余り。 アテネに応援に行かれる皆さんはもちろんのこと、この日本で応援するメンバーの皆さんも彼の精一杯の走りに期待いたしましょう。 がんばれ〜、勇市選手!

さて、秋の皮切りのイベントといえば毎年、相模原で開かれる「東日本国際駅伝」出場です。 ことしも新しいメンバーも加えて過去最高の18チームが出場します。 一般男子、一般女子、壮年男子、壮年女子どのクラスでも上位入賞を狙えるメンバーが揃いました。 「東日本国際駅伝」は、参加チーム数に制限のない、皆で楽しめる数少ない駅伝のひとつです。 秋本番の足慣らしとして大いに盛り上がりたいものです。 各チームともどんな成績でくるか、乞うご期待!応援団も歓迎。


【連絡事項】
袴田邸おたのしみ芋煮会のご案内

手賀沼マラソン終了後恒例
袴田邸おたのしみ芋煮会(お好み焼・もんじゃ会)のご案内
日時:2004年10月31日(日)午後2時くらいから流山 袴田邸で
ところ:袴田悦子宅
…詳細は別途ご案内致します…

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