アトミクラブ

アトミクラブ通信 NO.175 2021年7月


アトミクラブ通信 NO.175 PDF版

大会参加者の記録報告 No.175


 皆さま こんにちは  毎年のことですが、鬱陶しい梅雨のこの時季、いかがお過ごしでしょうか。 今年の梅雨は雨の量も多く、日によっては突然に暗くなり、大雨や雷・強風によってランニングを中断して雨の当たらない所に逃げ込むことも何回かありました。 早く梅雨明けを待ちたい所ですが、明ければ明たで猛暑が待っています。 体調を崩さないよう注意をしながらこの梅雨と夏を乗り切り、秋に臨みたいものです。

アトミクラブの練習会はこの間(5/1〜6/30)まで実施できたのは緊急事態宣言延長もあって「夢の島競技場」で6月24日に行った1回だけでした。 夢の島の練習会も「まん延防止措置期間中」ということで午後8時には施設を出なければならないので本練習は7時半過ぎくらいまでの超時短練習会になったことでした。 1000mインターバルを4本〜7本、本練習時間で35分程度と物足りなさが残る練習会でした。 それでも60人から70人くらいの参加人数だったでしょうか。 今後、7月に入ってもオリンピックが開幕するまでの数回は感染防止に留意しつつ、同様な形で時短練習会を行うつもりです。ご理解いただきたく思います。
 さて、五輪・パラ開催期間中の練習会の取り組みは練習の場が大会関連の施設として提供され使えない所が多いので、 アトミクラブとして、この期間(7月23日〜9月5日)は練習会を行いません。 東京で開かれるスポーツと平和の祭典を、そして東京に集結する世界のトップアスリートの情熱と技に敬意を払い、 テレビ観戦になると思いますがしっかりこの目に焼き付けておこうと思います。たいへん申し訳ありませんが、 この期間中は有志によるミニ合同練習か個人の自主練習で乗り切っていただくことになります。 よろしくお願いいたします。

鬱陶しいといえば新型コロナの感染拡大がこの一年半以上、我々の頭の上に重くのし掛かっています。 昨年1月、突然のように、中国の武漢から発せられた新型コロナウイルスの感染拡大のニュースを聞いて以降、 いずれ収束に向かうだろうと誰もが信じて疑わなかった当初からおよそ1年半以上経過しました。 メディアでも連日コロナの感染拡大の様子を取り上げていますが収束に向かうのはまだ先のようです。  新型コロナは日本でも感染拡大と縮小の波をもう4回ほど繰り返しているでしょうか。収ってきたらまた再拡大とまるでイタチごっこをしているようです。 今年3月から始まった医療従事者のワクチン接種、続いて高齢者への接種も5月中旬から本格化し、接種の進み具合も順調に推移していると聞きます。 ここにきて感染者に占める割合が医療従事者、高齢者は減る傾向にあるとの報告もあるようです。 接種は高齢者以外の世代でも始まりました。秋には希望するすべての国民に接種が終わるとの見方もあります。 ですが6月21日で解除された「緊急事態宣言」から「まん延防止措置」に至る段階を見る限り、また感染者の拡大の傾向にあるようです。 今後、変異種はイギリス株からより感染力の強いデルタ(インド)株へと置き換わっていきそうです。まだまだ油断は禁物ですね。 感染しないための基本=3密を避け、マスク、手洗い、うがいの励行は外せない行為ですね 。練習会担当としては、引き続き感染の状況を見守りながら練習会が実施できるのかを判断し、無理のない形で練習案を企画し告知してまいります。 どうぞよろしくお願いします。

6月24日から27日に亘って陸上の日本選手権が大阪市のヤンマースタジアム長居で行われました。 4日間、テレビ中継があったのでアトミの練習会があった24日を除き、しっかりテレビ観戦をさせてもらいました。 今回の選手権はおよそ1ヶ月後に開幕を迎える「東京オリンピック」代表選考会も兼ねていて、どの種目でも白熱したレースが展開されました。 まずは第2日目の25日に実施された男子100mのオリンピック代表3名を決める注目の決勝に注目が集まりました。 日本選手権ではかってないほど日本短距離陣の充実ぶりを反映してか、100m9秒台を出した4名に標準記録を狙う選手たちが予選、 準決勝を勝ち抜いて決勝に臨んできました。結果は多田修平選手(住友電工)が10秒15(追い風0.2メートル)で初優勝を果たし、 初の五輪代表に決まりました。日本記録保持者の山県亮太選手(セイコー)も10秒27で3位に入り、3大会連続の代表を決めました。 優勝した多田選手といえば、ここ数年、9秒台を出す選手のアシスト役といった立場におかれていました。 これまでスタートを低い姿勢で先行し後半交わされてしまうパターンが多かったのですが、この日の決勝は60m過ぎまで低い姿勢を保ち、そのまま他の選手の追い上げを許さない、堂々とした走りでゴールしました。 この間、他の選手の10秒切りにも腐らず持ち味のロケットスタートに磨きをかけ精進してきた結果が日本人トップと五輪100m代表というご褒美を得たのでしょう。 6月6日に布施スプリントで9秒95の日本記録を出した山県選手も3位に入り代表入りを確実にしました。 この2人を中心に組まれる男子400mリレーはメダル獲得のチャンスがあり、どのような布陣で臨むのか、たいへん楽しみになってきました。 200mは小池祐貴選手(住友電工)がしっかりトップで走りきり代表を確実にしました。 大会3日目に「サンショー」と呼ばれる3000m障害がありました。若さの躍動が目を引きました。 順天堂大学の三浦龍司選手です。自身の持つ日本記録を1秒47更新して8分15秒99で見事、初優勝を果たしました。 途中転倒というアクシデントがありながら、その転倒をスパートのきっかけにして前を行く2選手を交わして堂々、逃げ切りました。 大会最終日の男子110mハードルでも順天堂大学の泉谷駿介選手が13秒06の日本記録で走り五輪出場の内定を得ました。 13秒06というタイムは今季世界3位のタイムに相当し、決勝に駒を進める可能性も秘めています。 ハードリングの安定感と力感あふれるパワーを感じました。期待できますね。 同じく障害種目の400mハードルでも学生選手の活躍が目を引きました。 法政大学の黒川和樹選手が粗削りながらも大器の片鱗を感じさせる力強い走りで堂々優勝、五輪代表に選出されました。 まさに障害種目で若さの躍動を見た感のある日本選手権でした。 もう一つ付け加えるならば最終日の女子5000mの広中璃梨佳選手の積極的な走りが目を引きました。 同選手はすでに1万mで内定を得ていましたが、これまで5000mではライバルの新谷選手や田中選手の後塵を拝していました。 今レースではその悔しさを跳ね返すように同種目の優勝で代表内定をものにしました。 この4日間、久しぶりに日本陸上選手権が盛り上がりました。 このままこの雰囲気で東京五輪へゴーといきたいですね。

3月25日に東京五輪・パラの聖火は福島Jビレッジを出発し、全国を廻って、もう東京の隣に位置する神奈川県(6月28日現在)まできました。 聖火のリレーは東京を含め残すところあと数県になりました。コロナ禍にあって開催か中止(延期)かで2分された世論の中にあって聖火だけは粛々と歩を進めていたんですね。 7月23日の五輪の開催まであと20日余り、まさに東京での2回目の五輪開催が現実のものとなってきました。 ついこの間まで様々な競技で代表選考が進められてきました。 リオの五輪・パラからおよそ5年、開催されるからには世界の範になるよう「安心で安全な五輪・パラ」を実現させ、 ぜひともスポーツの持つ力を日本から世界に発信してほしいものです。

例年9月初旬に実施している「菅平合宿」はコロナウイルスの感染を避けるため今年も行わないことにしました。 予定されていた皆様には大変申し訳ありませんが、現在の状況に鑑み、 苦渋の選択をいたしましたのでなにとぞご理解いただきますようお願いいたします。 菅平合宿は、これで2年続けての中止となります。残念ですが、いまは我慢、我慢の時ですね。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

<練習会報告> 2021年5月〜6月の練習会の内容
5月 6日  緊急事態宣言延長により練習会中止
5月13日  緊急事態宣言延長により練習会中止
5月20日  緊急事態宣言延長により練習会中止
5月27日  緊急事態宣言延長により練習会中止
6月 3日  緊急事態宣言再延長により練習会中止
6月10日  緊急事態宣言再延長により練習会中止
6月17日  緊急事態宣言再延長により練習会中止
6月24日  夢の島競技場時短練習 1000mインターバル 4本〜7本


2021年6月30日更新
           
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