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RUNNER's四字熟語 その3
外柔内剛(がいじゅうないごう)

 ちょっと、ややこしいですか?古く唐・宋の時代から「外柔内剛」・「外柔中剛」が共に用いられていました。
中唐の柳宗元は「外柔而内益剛〈外 柔らかにして内益(ますます)剛し〉」と用い、北宋の欧陽脩も「外柔内剛」と用いました。
『唐書(新唐書)』には「外柔中剛〈外 柔らかにして 中 剛し〉or〈外柔にして中 剛なり〉」とあります。 日本では、「外柔内剛」で定着しています。

 さて、ランナーのあなた、
織田に集まるメンバーなら、マッチョ系の人を見てもマラソンが速いランナーとは思いませんね。 経験的にランナー体型とは別物だと知っていますから。むしろ曲者は頼りなさそうな人。 見るからにひ弱そうな人と走ったら意外と持久力も速さもあって、自分の方がつぶされてしまった、そんな経験はありませんか。 見かけだけで柔弱だと決めつけてしまうと、とんでもないことになります。
マラソンを4分15秒〜4分30秒/qペースで走る男性ランナーの方、レースで女性が並びかけたらどうしますか?
@ペースを上げて引き離しにかかる。
A負けまいと思って併走する。
Bしばらく併走して様子を見る。
Cぴったり後ろについて走る。
Dひたすら自分のペースを守る。
よほど走力に違いがあれば@も良いのでしょうが、D以外の男性ランナーは大半がつぶれてしまいますね。 Cでは嫌がられること必定、思い当たる男性はいませんか?
 マラソンで5000mを21分程度のペースで走っているランナーなら、皆、相当な走り込みをして実力を備えているはずです。 男性・女性という比較ではなく、ランナーとして対等な考えを持たないとレースを戦うことは出来ません。 まして女性ランナーでその速さなら並みの走者ではないのです。 男性も、つぶれずに済むような潔いレースを心がけるしかありません。 男性は女性の柔らかさを好むものですが、表面だけを捉えていては相手にされません。 奥ゆかしく秘めた強さを見極め尊重してこそ、共にランナーとして競うことが出来るというものでしょう。 見かけにとらわれると、見かけ倒しの男になりかねません。
やり出すととことんまでやり通す心(しん)の強さ、 苦しみや限界に耐える心の強さは、女性の方が優れていると感じられます。 とりわけ織田に集まる女性ランナーたちには…。


『唐書』には「外柔中剛」と用いる。外面が柔和なことに惑わされて侵害しようとしても、 心はしっかりしていて手強く、必ずや攻撃側が禍を受けることになる。
⇒表面は穏やかそうに見えながら、実際は意志強固なこと。
⇒うわべはおとなしそうに見えても、本当は気が強く心がしっかりしていること。
Kang(1)記

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