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RUNNER's四字熟語 その26 百花撩乱(ひゃっかりょうらん) |
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ちょっと、ややこしいですか?
百」は、多い、たくさん、もろもろの、あらゆる、いろいろの、様々な等の意。
「百花」は、種々様々多くの花、いろいろな花。
「繚乱」は、もつれ乱れる様、まつわり乱れる様、花が咲き乱れる様、花の散り乱れる様。
また、入り乱れる様。「百花繚乱」で種々の花々がたくさん咲き乱れること。「百花撩乱」とも。
人事に転じて、優秀な人物や優れた業績が一時期にたくさん現れること。
優れた人材や秀でた業績が一斉に数多く出現すること。
種々の花が一斉に咲き揃う意としては「百花斉放(せいほう)」があり、文化・芸術・科学などの活動が活発に行われ、自由に批判し合うことの比喩となる。
対として使われる「百家争鳴」は、多くの学者が自説を繰り広げ活発に議論する様を表す。
春の野に色とりどりの花が一斉に咲き乱れる様を表す言葉としては、「千紫万紅(せんしばんこう)」がある。
「千」「万」も、「百」と同じで「数の多いこと」。
さて、ランナーのあなた、
織田フィールドでA〜Dのほぼ6グループに分かれ、老若男女入り乱れて走るアトミクラブのメンバーたちは、正に百花繚乱です。
花は、咲く時期も期間も、大小・長短も、色彩・香りも、姿・形も様々です。
人によって好悪も分かれます。
TTや駅伝の際、5000mを14分前後のスピードで駆け抜けるAの仲間を見ると、脚の回転も筋肉の躍動も、見惚れるほどです。
高いレベルの仲間同士が速さを競う姿は、見る者に感動を与えます。
こういう仲間が一緒に練習していることに誇りさえ覚えます。
Bで、男性に混じって負けずに走ろうとする女性ランナーの姿には、ストイックでひたむきな美しさがあります。
サブスリーで走る女性にとって、練習環境として自らの刺激となる場は決して多くはありません。
週一日の定期的な刺激が得られるのはアトミならではのことでしょう。
3時間15分・10分切りを目指す女性ランナーや60歳前後の男性が一緒に走るCは、一定のペースでの練習を積み重ねるには絶好のグループです。
スタート前の予定スピードより1000mで10秒ほどは速くなる覚悟で皆さん走っているようです。
難点は、ペースメーカー任せになっていること。
目標達成には、自ら責任先頭を買って出るくらいの積極性が望まれます。
流行のランスカ姿もこのグループに多いですね。
華麗に速く走って入賞狙いが可能なランナーたちです。
まつわりついて赤い糸よろしく乱れを夢想する無粋な輩は忌避されるだけです。
Dの役割も、見逃すことはできません。一定ペースで安心して走っていられる点、調整にも役立つ点など、認識・自覚して加わることです。
このグループで速きを争ってペースを乱すことは禁物です。
アトミの中では遅いグループでも、市民ランナーとしては十分に速く、着実な走力を培っているのです。
侮ってはなりません。
走るに至った経緯も、時期や経験も、腕の振りやストライドの長さも、距離の得手不得手も、
トラックorロードの好き好きも様々なメンバーたちですが、目的は一つ、一人ではできない練習を求めてアトミに集い、
爽快な汗を流しています。年齢を超え、
男女を問わず、お互いのランニングライフを尊重し合う、多士済々の走る仲間たちです。
多くのさまざまな花が一時に咲き乱れる様子。
⇒優れた才能や人材が一時にたくさん現れ出ること。
溌剌とした美女集団を賞める標語としても使われます。
Kang(1)記
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