アトミクラブ
RUNNER's四字熟語 その2
他山之石(たざんのいし)

 ちょっと、ややこしいですか?「攻」は、文部科学省による「常用漢字表」の音訓欄には「コウ・せ」が載るのみですが、 「攻」の字訓には「せめる(せむ)」の他に「おさめる(をさむ)」があります。 攻守・攻撃・攻勢・攻防・攻略・拙攻・先攻後攻・遠交近攻などの熟語は「せめる」組ですが、攻玉・攻学・攻究・攻研・攻皮・攻金・専攻などの熟語は「おさめる」組です。 この「おさめる」は、「みがく・とぐ・まなぶ・つくる・なおす・ととのえる」などの語義を持ち、「納」「収」「治」「修」などと区別して用いられています。 熟語の意味を推測する場合などには、音訓表に載った訓以外の字訓を知っているとずいぶん便利です。 「他山の石」は、「攻玉」に用いる石ですから、「たまをおさめる」ための「石」です。

 さて、ランナーのあなた、
「たま」はあなた自身の「走る力」です。
 あなた自身をどう磨くか、あなた自身の走力をいかに磨いて伸ばすかが日々の課題ですね。 自分1人で走っていても容易に効果に結び付かない経験を誰しもがお持ちのことと思います。 そんな時、アトミの練習会に参加して皆と一緒に走っていると、 お互いに刺激を与え合って、普段ではとても出来ないような良い練習が出来ていた経験をお持ちでしょう。 アトミには自分より速いランナーも、遅いランナーもいるでしょうが、その日の自分の練習に合ったグループが必ず有り、 そのグループに乗って走ることで期待以上の練習が出来ます。 成果も上がります。
 この時、共に走るランナーたちは正に自らの走力を磨く「他山の石」であり、自らも亦、他のランナーの磨き砂の役割を果たしているのです。 関わりのない人や自分より劣った人の言行でさえも自分を磨く「他山の石」とすることが出来るのですから、 自分と同レベルの人たちとの競い合いはなおさら有益な「他山の石」となり得ているはずです。 アトミクラブの存在意義は、走る仲間同士で相乗効果を上げていく環境にあると言って良いでしょう。 あなたが求める「他山の石」ランナーは、織田に集まってきています。


中国最古の詩集『詩経』の「小雅」〈鶴鳴〉に出る語。 「他山之石可以攻玉(他山の石 以て玉を攻(をさ)むべし。)」による。 「攻」は、「攻玉」で玉を磨くこと、「専攻」で専らに学問・技能などを修め磨くこと。 よその山のつまらない石であっても、それを磨き砂や砥石として用いれば自分の玉(才能・能力)を磨くのに役立つ。
⇒関わりのない人や、劣った人の言行でも、自分の知識・資質・人格を高めるめに役立てることができる。
⇒人の誤った言動も、自分の修養の助けにできる。
Kang(1)記

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