アトミクラブ
緊張の木曜日
冨島幸子 (入会2017年)

 「アトミで練習してみたら?」  山は得意だけどロードがめっきり苦手な私は、富士登山競走の2度目の完走がなかなかできずにいました。そんな時、友達がアトミの練習会に誘ってくれました。
 ランニングを始めて間もない頃、周りのランナーの影響で富士登山競走にエントリーしました。
 ドキドキで挑んだ五合目コースは、必死に走って完走。次の年、2011年に山頂コースもまさかの完走で、私ばかりか周りのランナー仲間が信じられない様子でした。マラソンのタイムはサブ4そこそこ。もっと速くなりたいという思いより、サブ4でも山頂コースを完走できることに満足してしまいました。
 完走の達成感をまた味わおうと、それから毎年のように山頂を目指し挑戦をしましたが、五合目の関門を通過することさえできなくなり、「やっぱりあれはまぐれ……。」と、思うようになっていました。トレイルランニングの大会をメインに参加し、練習場はトレイル。年々、ロードへの苦手意識が増すばかりでした。山頂コースを完走するために、序盤のロードに対する苦手克服をしたい、アトミの練習会に参加したい!そう思いました。2017年2月の事です。
 それからの木曜日は、インターバルの練習をしたことのなかった私にとって、朝から緊張し時には憂鬱になるほどでした。アトミの練習会へ私が行き始めた時は、織田フィールドの改修工事のため代々木公園内を走っていました。真っ暗な公園内を歩き、集合場所の噴水まで迷わず行かれるか?そんなことも不安でした。そのうち改修工事が終わり、トラック練習へ。「TTってなんですか?」「90秒と100秒??キロでいうと何分ですか?」と、インターバル用語がチンプンカンプン。
 そんな練習の日々をくりかえし、その年の富士登山競争は、なんと6年ぶりに山頂コースを完走する事ができたのです。さらには、マラソンのタイムも20分も更新しました。先シーズンは、それまで考えた事もなかった3時間半切りを目指し、目標を果たすことができました。トレランも同じように成長できました。今シーズンはなるべくトレランを控え、マラソンに集中してみようと思っています。
 アトミの仲間との練習を通して、常にモチベーションや目標を高める事ができ、もっと速くなりたいと思うようになりました。
 故障をして走れなくても、織田フィールドに行き、みんなの姿をみて刺激をもらっています。
 今では木曜日を楽しめる余裕が少しうまれ、私の大切な曜日です。
 アトミで練習できることに心から感謝しています。


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