アトミクラブ
アトミクラブでの経験は人生最大の財産
宮下 毅(1998年入会)

アトミクラブでの経験は人生最大の財産
宮下 毅(1998年入会)  私がアトミクラブに参加させていただいたのは、ニューヨークから帰国した1998年の暮れのことでした。ホームページの「垣根のないクラブを目指して」というフレーズがとても印象に残り、連絡先に載っていた関田さんに早速、連絡し参加させていただくことにしました。
 初めて練習に参加させていただいた時の印象は、若い方も年輩の方も、男の方も女の方も、競技志向の方も健康志向の方も、走ることが好きな人が集まって、それぞれの目標に向かって邁進する、そんな自由な雰囲気がにじみ出た素晴らしいクラブだなあと感じました。
 参加し始めて間もない30歳代前半頃は、毎回の練習会で宇佐美先生にシゴかれましたが、当時はタイムトライアルで自己ベストを出した人にみんなで帰りに中華料理を奢るという慣習があり、6〜7回連続で奢ってもらったことが今でも深く思い出に残っています(笑)。また、奥武蔵駅伝で付き添いのメンバーの方々に非常に親切にしていただいたことや、子供が生まれた時に自分のことのように喜んでいただいたことなど、思い出はつきません。
 そして、今でも毎回の練習会やレースで切磋琢磨できる仲間をたくさん得ることができ、憧れだった福岡国際マラソンに11回、別府大分毎日マラソンにも21回出場することできたのもアトミクラブあってのことだと感謝の気持ちで一杯です。
 先日、35周年記念パーティで司会の大役を仰せつかり、事前の打ち合わせ等々でアトミクラブの歴史の凄さや篠原監督、関田さん、梨本さんはじめクラブ運営に長年携わってこられた方々の今日に至るまでの並大抵ならぬご努力、ご尽力を目の当たりしました。自分ならここまでみんなのために尽くせるのか、利他の心を持って行動できるのか、人間的な魅力、人柄の良さ、他のランニング仲間への配慮という面では、私は足元にも及ばないなあと痛感しました。
 ランニングは、いちばん人間性が出るスポーツだと言われています。ランニングの上達はタイムが伸びることよりも、アトミクラブの先人の方々のように「すばらしい人間になる」、「ランニングをもっと好きになる」ことによって実現できるものだと確信しています。
 早いものでアトミクラブに参加して20余年の年月が流れましたが、今日までたくさんの方々と出会うことができ、一緒に走れるのは、私の人生で最大の財産です。これからも健康に皆さんと走り、日々、成長していくことを実感できる、そんなランニング人生を追求していければと思っています。そして、これまでアトミクラブに先人の方々に受けたご恩は、これからの活動に万分の一でもお返しできればと思っております。


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