アトミクラブ
「あなた、死ぬよ!」の一言でラン二ング開始−
「100メートルの移動でもタクシー」が今やマラソン年齢別8位
相馬 勝 (2012年入会)

 さて、アトミクラブの結成35周年記念文集用の原稿を書こうと、パソコンに向かってみたが、「さて、さて、そういえば、たいして書くことがない」ことに気づきました。
 力んで考えても、2012年4月12日の入会以来、ほぼ7年半で、大記録を出したわけでもなし、大会で優勝したこともない。人よりも少しはましなところを強いて挙げれば、健康診断で悪いところが全くない「パーフェクト」なところだが、これはアトミクラブの人たちの大半がそうであるので、自慢することでもない。
 とはいえ、20年以上も前の1997年夏は、身体はガタガタだった。ちょうど勤務先の新聞社での約5年間の海外赴任から帰国したのですが、健康診断では「中性脂肪1300以上」と極めて異常な数値。知り合いの自衛隊の幹部からは「あなた、死ぬよ! 自衛隊だったら、即入院ですよ」とあきれられた。
 体重も以前は60kgくらいだったのが、20kg増の80kg以上で、顔はパンパンに張って、5年ぶりに会った両親からは「マサル、おまえ、むくんでいるじゃないの」と驚かれたほどだ。
 自分でも自覚があり、食事をすると、顔や頭から汗がだらだら流れだして、体中が汗だらけになってしまうほど。脂肪過多で、食べたらすぐに消化、脂肪が燃やされて、汗になって出てきたのではないかと思うくらいでした。
 「これは絶対にやばいよ」と医者に相談すると、「ご飯は食べずに芋を食べろ。芋のカロリーはご飯の半分だから」と真面目な顔でアドバイスをされてしまいました。
 「とりあえず、走ろう」と毎朝、自宅の周辺を走ることにしました。思えば、高校時代は「帰宅部」で運動音痴。学生時代は酒を覚えて授業もさぼりがち。社会人になってからは、折からバブル景気ということもあり、100メートルの移動でもタクシーを使うという自堕落さ。お酒は毎日ウイスキーボトルを最低1本空け、帰宅はいつも明け方。いま考えると、「あんな薄給の身で、よくも毎日毎日飲み歩くことができたなと」と我ながら不思議に思うくらい。
 とはいえ、走ると、はまってしまいました。毎日走らないと落ち着かない。というわけで、体重も65kgくらいに減って、健康診断の数値も徐々に正常に戻り、とどめはアトミクラブの入会でした。
 自宅近くの織田フィールドで毎週、ラン二ングクラブが練習会を開いているらしいという情報を聞いて、退職を機にアトミクラブに入会。以後、7年間、皆勤とはいかないけれども、毎週の練習会にも人並みに真面目に参加、体重は50kg台になり、当初は4時間近いマラソンのタイムも昨年(2018年)11月のつくばマラソンで3時間5分台を記録、年齢別で全国8位になりました。
 今シーズンはひそかにサブスリーを目指したいところ。本当は記念文集でサブスリー報告をしたかったのですが、40周年までお預けかな!?


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