アトミクラブ
今後も垣根のないクラブであって欲しい 酒井健雄さん

 15年ほど前、秋葉さんを中心にして、織田フィールドで練習をしていました。 毎週金曜日の夜に、インターバル主体の練習でした。5000m×3、20000mTTなどで、 かなり過酷な練習だったのを覚えています。 しかし、秋葉さんが仕事の関係で練習会にでられなくなり、新たな練習方法を模索しているときに、 産声を発したばかりのアトミクラブに参加させてもらいました。

 いまもC〜Dグループで頑張っている中村さん(当時は私と競っていたのですから、早く復活してください)、 末吉さん(現伊藤夫人、今走れる体型でいるのでしょうか)と3人で参加しました。

 アトミクラブのいいところは、誰でも参加できて垣根のないことだと思います。 水曜日の夜にそれぞれが仕事から解放されて、どこからともなく集まってきて、勝手なランシャツと ランパンで練習できます。織田フィールドに来た人が紛れ込んで練習してくれればうれしいものです。

 篠原監督、関田さん等の人柄があって出来ているのでしょうが、参加する仲間がストレスを感じない クラブにしていけば、同時に運営していく人もストレスを感じないでやっていける気がします。

 私はインターバルするときに気をつけていることがあります。スタートラインに立って走り出したら、 仕事のことと家庭のことを忘れて、1秒でも早くゴールに届くことだけを考えることです。 タイムはもちろん大事ですが、みんな忘れて頭の中を空っぽに出来る方法を知っているかいないかは 精神衛生上もっと大切なことです。 また、ランニングをするときに出来るだけ世間の風を感じるようにしています。暑ければ暑さを感じ、 寒ければ寒さを感じ、これは自然であって決して文句は言うまいと思います。

 室内競技では毎日同じ壁を見ていなければならないのに、ランニングは外で走るものだから、 花が咲いたり散ったり、どこかで家が壊されて新しい家が建ったり、いろいろな人とすれ違ったり挨拶 したり、雨が冷たかったり、と何年やっていても飽きることがありません。 目を楽しませてもらい、肌を楽しませてもらい、五感を駆使して楽しむことにしています。

 これからもアトミクラブに同様に接して行くつもりですが、今後とも垣根のないクラブであって 欲しいと思います。


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